Veritas スクレーパーバニッシャー
¥8,800(税込)
シアーカットスクレイピング
Robert Sorby 828H カーブド・スクレーパーを使ったシアーカットスクレイピングは主に器や皿の内側に対して行います。
まず、ツールレストの上でツールが滑らかに動かせるように828H カーブド・スクレーパーの左下角を手持ちのあまり荒くない金属用ヤスリで少々丸くします(角を落としてRを付ける)
サンドペーパーを当てるだけでも随分違います。
ツールレストを低めにセットし、828H カーブド・スクレーパーのハンドル(柄)を下に下げてブレードが立ちぎみになるようにし、ブレードはワークに対して45度ぐらいに傾けます。
この時、角を丸くした左下角がツールレスト上面に当たっています。
ボウルガウジなどで取り切れなかった小さな凸凹を平らに均す作業です。
スクレーパーを使った"シアーカットスクレイピング"は、かじり取る削り方ではなくカッティングエッジでスライスカットしながら行う繊細な作業です。
この場合傾けたままの角度をキープしながらツールを手前に引いてくる使い方をします。
押す方向に動かすとキャッチの危険性が高まります。
乾燥材、生木、共に同じように使う事が可能です。
グラインダーでシャープニングして出来たバリを取らずに、バリを使った繊細な削り方をイメージしてください。
シアーカットが上手に出来ると極小のスパイラル(渦巻き状)した木屑が発生します。カッティングエッジのカーブがワークの内側カーブに全体的にフィットしないように、逃がしながらツールのカーブを上手く使いましょう。