【メーカー紹介】ピストンクランプとともに歩んだPIHERの歴史

50年以上前から現在に至るまで、PIHERの最上の答えは「ピストンクランプ」

ピストンクランプとともに歩んだPIHERの歴史

―16世紀のバスク人木造捕鯨船を 当時の造船技術によって再現する―

という壮大でロマン溢れる一大プロジェクトが、スペインはALBAOLA MUSEUMで 2013年から今もなお進められているそうです。
船底中央で船全体を支えるキールの長さが14.2mに及び、これの制作のために用意された一本物のブナの丸太材は重量が8トンもあったと聞くと、建造物のスケール感とともにタフな現場の雰囲気というものが伝わってきます。
現場のスナップ写真を ALBAOLAが多数公開しています。興味のある方はご覧になってみてください。

ALBAOLA MUSEUM flicker アルバム

 

このALBAOLAのタフな現場では 実は、制作に必須となるクランピングツールはすべて PIHERの製品が採用されているのです。
文章や言葉によらず PIHERのクランプがこのような屈強な仕事にも耐えうることを物語る 格好のエピソードのひとつではないかと思います。

質実剛健、精緻。

PIHER(ピエール)は1957年の創業以来 木工、鉄工、建築をはじめ あらゆるタフな現場で通用する ヘビーデューティーなクランプを製造。
半世紀以上に渡ってクランプ一筋にやってきたからこそ、同社のクランプは洗練を重ね、結果たどり着いた その質実剛健さと 使い手への気配りが細部まで行き届いた扱いやすさで 各方面のプロフェッショナルから愛されています。

 

さまざまなクランプ製品を取り揃える中、ひときわPIHERらしさを放つ、他社にはない独自の設計 “ダブルスクリューピストンシステム” を搭載したF形クランプ、その名も “ピストンクランプ” があります。
ALBAOLAの現場でもこの青い “ピストンクランプ クラシック” が多数使われていました。
クラシック とモデル名に冠すあたり、自信と誇りが伝わってきます。というのも ピストンクランプの歴史は古く、PIHERの創業間もない1960年代はじめには今の姿とそう変わらないオリジナルをすでに製品化していました。
実に半世紀以上のロングセラークランプといえます。

 


こちらはPIHERの初代ファクトリー。

当時のPIHER ピストンクランプの味のある古い広告を、いくつかご紹介します。これらは1960年代のもの。



PIHER社でももちろんご多分にもれず よりよい製品作りのために絶えず研究を続け、ユーザーからのフィードバックを 柔軟に取り入れて改良を行っています。
しかしそれでも現在に至るまで 淘汰されることなく 生き残ったピストンクランプについては、彼らはこう語っています。

 

「どれだけ研究、試験を繰り返しても、更なる性能アップを目指して新たな壁に直面したときも、結局最後にたどり着く答えはやはりいつも、ピストンシステムだったんだ」と。

 

自らのピストンクランプに確固たる自信を持っています。

参考動画

こちらはPIHERの公式ブログにあげられたものですが、ピストンクランプがより少ない力で 通常のクランプと同じクランプパワーを発生することを わかりやすくまとめたものです。
逆の言い方をすれば同じ力でハンドルを回したらより大きなクランプパワーを発生する ということになります。
(このテストではトルクレンチを使用して ハンドルを回す力を一定にして ピストンクランプと通常のクランプの クランプパワーを測定しています。)

PIHERのピストンクランプは、創業間もないころからその基本形は保ちながらも時代とともに少しずつ進化しながら現在のピストンクランプクラシックへと受け継がれています。
(現在ではクラシックをベースにさらに高機能版に進化させたマキシプレスもあります)

いずれも より強力なクランプパワーを発揮する精緻な仕掛けを内蔵しながら、ハンマーで叩いても、コンクリートの地面に叩きつけても壊れないほどの頑丈さも持ち合わせています。
使い込むうちに塗装がはがれ、さびが出て、見た目は多少くたびれても実力はまったく衰えない、穿けば穿くほど味の出るジーンズのような、末永く付き合っていける良き相棒となってくれるでしょう。

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