TORMEK 質問と回答

Q.トルメックで研いだ刃先ではなぜ楽に切れるのでしょうか?
A.トルメックの砥石での研ぎとレザーホイールでの仕上げによって刃先は非常に滑らかになります。刃先の表面が滑らかということは刃が鋭いということですので、楽に切ることができます。
Q.トルメックで研いだ刃先ではなぜ滑らかな切り口を得ることができるのでしょうか?
A.トルメックで研いだ刃先はより滑らかで鋭いため、木材の繊維をよりきれいに切断して木材により滑らかな表面を残し、ヤスリがけの手間を軽減します。
Q.トルメックで研いだ刃先はなぜ切れ味が長続きするのでしょうか?
A.二つの理由があります。ハイスピードグラインダーで得た刃先にはギザギザが残りますが、それにくらべてトルメックで研いだ刃先はより均一で耐摩耗性に優れています。それに加えて、トルメックでの研ぎでは刃先を熱しすぎることはなく、硬度を失うこともありません。
Q.トルメック式の研磨はなぜ作業が速いのでしょうか?
A.その理由は治具の設置の速さと正確な再現性にあります。既存の刃先を少し修正するだけで、ごく僅かな鋼だけを取り除きます。トルメック式の研磨は遅いというのはただの勘違いです。このような話がでるのは一部のターナーが形作りと研ぎをしっかりと区別していないからです。通常最初の一回だけ必要とされる刃物の形作りを正確に行えば、刃先の研ぎと仕上げの作業は早くなります。
Q.トルメックの砥石はなぜ長持ちするのでしょうか?
A.研ぐ際に刃先のみを修正するため、砥石の磨耗は制限されます。また、切れ味が長続きするため、研ぐ回数も減ることになります。さらに、小さくて幅の狭い一般的な両頭グラインダーの砥石に比べて、大きな直径と幅の砥石はより長持ちします。
Q.TTS-100 ツールセッターを使う場合でも刃先をマジックなどで塗ったほうがいいのでしょうか?
A.いいえ。TTS-100ツールセッターを使えば自動的に刃先角度を再現してくれます。
Q.研いだ後にスリップストーンを使うべきでしょうか?
A.刃先には必要ありません。スリップストーン無しでも細目の回転砥石とレザーホイールでの仕上げで上質な鋭さを得ることができます。フルートガウジの仕上げと磨きはLA-120 プロファイルレザーホイールで行います。代わりにフルートガウジの刃先形状に合ったスリップストーンを使うこともできます。
Q.形作りをおこなう際、トルメックの研磨機とベンチグラインダーでは操作方法は同じでしょうか?
A.違います。トルメックの場合、より強く押し当てる必要があります。効率的におこなうには刃先に近い部分を指で押します。砥石は毎分90回転の速度でゆっくり回るため指を痛める危険性はありません。
Q.ガウジやスキューを形作るにはどのくらい時間が掛かりますか?
A.刃物の形とどの程度鋼を取り除くかによって変わってきますが、10分から20分掛かります。トルメックの研磨機を使うことで万が一、余分に時間が掛かったとしても、お持ちの高価な刃物の性能を最大限発揮するにはいい投資となるはずです。熱しすぎで刃先が柔らかくなることも、切れ味の耐久性が損なわれることもありません。通常、刃物の形作りは一度行うだけで良いということを覚えておいてください。
Q.ハイス鋼の刃先に乾式のハイスピードグラインダーを使用した場合、何か影響はありますか?
A.はい。炭素鋼が熱の影響を受けやすいことは一般的によく知られていることですが、ハイス鋼でも同様です。だだし、臨界温度はより高くなります。刃先の先端は非常に薄いため硬度に影響を及ぼす温度まで簡単に上昇します。熱の上昇を抑えるために刃物を水に浸して冷やすこともできますが、その場合、肉眼では確認出来ないほどの微小のヒビが発生する可能性があります。

このHOW TOで紹介した商品

PAGETOP