2×4材だけで作るゆったりアウトドアベンチ(Kregポケットホールジグ)

飽きのこないシンプルな形状のベンチ。クレッグジグの利点は材料の裏側からビスを打って固定できること。表面からはビス穴が見えません。簡単加工なのにプロが作ったような仕上がりに!

材料は2×4材のみ!

材料が安価で入手しやすいことも「つくりたい!」を実現させる大きなポイント!

今回は長さ1800mm の材を8本使用、木材費用は2400 円とリーズナブル!(※参考価格:1本300 円とした場合)

4本脚では華奢なので框構造に。さらに貫を入れて強度をアップ!材料は太めですが、脚まわりの圧迫感を減らしました。

座面は2×4材をすのこ状に固定。隙間を空けることによって、水抜き効果も抜群!

下記の作成手順は、あくまでも参考です。
これらの手順は、作成者の技能、環境や材料、道具等が異なればそれらに適した対応が必要になります。最も安全で最適な方法を考慮し、おこなってください。
怪我・失敗等につきましては当社は責任を負いかねます。

作成手順で使用している商品は、ページ最後の「このHOW TOで使用した商品」より詳細がご覧いただけます。
もくじ


必要な材料と道具
概要と設計図
加工1・材料のカット
加工2・クレッグジグのセッティング
加工3・組立(脚部)
加工4・組立(躯体部)
加工5・脚部/ 幕板と座板の加工
加工6・最終の組立

 

必要な材料と道具

「8フィート 2×4材(SPF)」 8本
1種の材料だけでつくることができます。

SPF 材は
S= スプルース(えぞ松)
P= パイン(杉)
F= ファー( モミノキ)
を使用した材の総称で、ホームセンターなどで手軽に入手することができます。材質は非常に軽く、加工性に優れているのでDIY にうってつけの材料です。

Kreg ブルーコートスクリュー 64mm 粗目 (250 本入)

クレッグのスクリューは使用する板厚ごとに最適な長さが決められています。
板厚38mm の2×4材には64mm のスクリューを使用。
屋外での使用を想定しているので、耐候性に優れたブルーコートスクリューをセレクト。
スクリュー使用予定本数は85 本。大容量の250 本入りなら残り本数を気にせず安心です!

おもに使用する道具


材料の切断
③丸のこ(※)
④Kreg スクエアカット


材料の組み立て
⑤クレッグジグK5(K4 でも可)
⑥Kreg ウッドプロジェクトクランプ
⑦ドリルドライバー(※)
※弊社での取扱いはございません。お近くのホームセン ター等でお買い求めください。

概要と設計図

完成サイズ:幅1.2m・奥行き46cm・高さ35cm
大人2人でもゆったり座れる大きめサイズ

2×4 8フィート材の規格寸法(※実際のサイズには若干の誤差がある場合があります。)

 

 

印刷用の図面(pdf) はこちら

 

caDIY3Dの図面(cadiy) はこちら

※caDIY3D用図面はZIP形式で保存されております。解凍してご利用ください。

 

加工1・材料のカット

 

Kreg スクエアカットと丸のこを使い、木取り図の寸法どおりに材料をカットします。

スクエアカットには調整アームがついています。材料に付けた墨線を基準にしてカットすることができます。
丸のこのベース部のオフセット誤差をいちいち計算する必要がないので、とってもラク。

クランプで固定すると、より安定した加工ができます。

寸法どおりに正確にカットすることが成功のヒケツ。
「墨付け・カット・確認」を繰り返し、慎重に慎重に…。

全ての材料のカットが終わりました。

ワンポイントアドバイス

似たようなサイズの材料が増えると、どれがどの部材なのかわからな くなってしまうことがあるはず…。
完成時に見えなくなる部分に印や部品名を書いておけば、間違えることがなくなります。

加工2・クレッグジグのセッティング

 

まずは、クレッグジグの準備をします。
クレッグジグK5 は、加工前の準備や実際の穴あけがとても簡単にできる、使いやすいモデルです。
専用ドリルやビットも付属しているので、他にドリルとクランプさえあればポケットホールジョイントが可能です。

まずは付属のエクステンションウィングを取り付けます。
長い材料でも安定して保持することができるようになります。

クレッグジグのセッティングはとっても簡単!
①使用する材厚にあわせてドリルガイドの高さを合わせます。
ロックピンを引きながら、ガイドを2×4材の厚みである38mm の高さに合わせてください。
正しい位置で「カチッ」と止まるので微調整の必要はありません。

②次に、ドリルの深さ調整を行います。
クレッグジグK5 に付属している
A. デプスカラーセッティングブロック
B. 六角軸ドリル
C. デプスカラー
を使用します。

A. デプスカラーセッティングブロックをジグ上に置いた状態で、ドリルガイドにB. ドリルをセットします。その状態でC. デプスカラーをドリルに固定するだけで終了です。

セットが終わったドリル
ドリルは適切な深さで止まるので、穴が深かったり、または浅すぎたりといったミスは起こりにくくなっています。

③最後はクランプ厚の調整
ラチェット方式のクランプは道具を一切使わずに最適なクランプ圧に設定できます。
セットはこれで終わり。
加工前の準備が簡単なのもK5 の大きな特徴です。
※セッティング終了後はすぐに本番の材料で加工せず、端材を用いて位置や深さなどの確認を行ってください。

加工3・組立(脚部)

 

まずは脚部の加工から
穴あけをする前に、材料を並べて形形状を確認します。
今回は上貫と下貫の開口部を、材幅と同じ89mm に設定したので、カット時に出た端材をスペーサーとして使用できます。

ジョイントホールを加工する位置に墨線を引きます。
正確に位置指定をすれば美しい間隔の穴あけができますが、アバウトに墨付けしても接合位置と接合精度には一切影響を与えません。
ポケットホールジョイントならではのフトコロの広さです。
今回はラフな位置確認だけにとどめて加工していきます。

クレッグジグの中心位置に材料をセットして固定します。
一本の材料に2ヶ所穴あけを行うときは、ドリルガイドの左右の穴を使います。
(※正確な位置に穴を開けたい場合は、墨線をドリルホール上部のセンターマークまで長く引くか、付属のワークピースストップを使用してください。)

加工を行います。
ドリルガイドの穴にドリルをセットして彫り込むだけで、簡単にポケットホール加工が可能。
穴位置がずれたり、曲がることなく、正確な穴あけが可能です。

脚部組み立て用の穴をあけ終わりました。

続いて脚部の組み立てを行います。
接合部のクランプは、クランプ面が広くて材厚が変わっても常に同じ圧力がかけられる、Kreg ウッドプロジェクトクランプがオススメです。

脚部の組み立てを行います。
2枚の材料を同時にクランプしスクリューで固定
スクリューは、ポケットホールに沿うようにしてスムーズに入っていきます。
接合部のクランプは、クランプ面が広く、異なる材厚でも同じ圧力が維持できるKreg ウッドプロジェクトクランプがオススメ!

他の場所も繰り返しジョイントしていきます。

脚部が2枚組み終わりました。

ビスで固定しているだけなのに、強度は抜群!
接合部に力を加えても広がったりすることはありません。

加工4・組立(躯体部)

 

続いては躯体部の穴あけを行います。
まずは下貫の穴あけ
長い材を縦に固定するため、不安定になるのではと心配しましたが、しっかりとクランプするため安定して加工できます。

続いて幕板の穴あけを行います。
こちらも材料が長いため不安定になりがちですが、エクステンションウィングがあるので安心・安全!

ワンポイントアドバイス

接合強度を上げるために、置縦方向と横方向のポケットホールを交差させたい状況は起こり得ます。この場合はお互いのスクリューヘッドが干渉しない位置に穴あけを行う必要があります。スクリューの長さ(= 材厚)によってスクリューヘッドが留まる位置が決まるので、墨付けと加工を慎重に行い、干渉しないようにして下さい。

幕板の穴あけが終わりました。

幕板をはしご状に組み立てます。座下貫を均等な位置に取り付けたい場合は、開口部の寸法ちょうどに切った端材などを固定してジョイントすると上手くいきます。

幕板が組み終わりました。

加工5・脚部/ 幕板と座板の加工

「脚部と座板」「幕板と座板」を接合するためのポケットホールを加工します。

Q. なぜこのタイミングでこの位置に穴あけをするの?

A. 座板が板材の場合は接合位置を気にする必要はありませんが、今回はすのこ状にするため、ポケットホールの位置が一本89mm の板幅内に納まる必要があります。また、脚部ジョイント部のスクリューとの干渉を防止するため、脚部組み立て後の穴あけがベストでした。
クレッグジグは、組み立て後の材形状が平面であれば制約は発生しないほか、Kreg ポータブルベース(別売り)を使用すれば、組み上がった入隅(二つの面が接合する内側部)の深い位置にもポケットホール加工をすることができるので、大変便利です。

全ての穴あけ加工が終わりました。

加工6・最終の組み立て

 

脚部と幕板を固定していきます。

クランプがあれば万全ですが、大きな作品作りの際には難しい状況も発生します。クレッグのスクリューは引張る力が強く、ポケットホール側も最適な角度と深さで加工されるので、材料の重さがある場合は、クランプなしでも接合できます。(より確実に接合する場合はクランプをご使用ください。)

Q. マズイ!!開口部が狭くてドリルが入らない…

A. 本当は設計段階で気づくことができれば良いのですが、どうしても見落としてしまうこともあるこの問題。でも慌てない。
解決方法は3通りもあります。
解決方法①
干渉する材料を一時的に外し、ジョイント順を変えて組み立てる。

せっかく組んだ材料ですがあきらめて取り外しましょう。再度組み立てる場合は同じ部分でジョイントすると強度が落ちてしまうため、問題が生じないようであれば取り付け位置を変えてジョイントすることも必要です。

解決方法②
ショートタイプの「#2 スクエアドライブビット 全長7.5cm」を使う。

K5 に付属しているビット長さは15.2cmですが、こちらのビット長さは 7.5cm。ドリル+ ビットの長さを約7cm 短くできます。

(注)使用するスクリューの長さによっては最後まで締められないことがあります。ある程度スクリューがねじ込まれたら通常のドライブビットに交換して締め込みをするなどの工夫が必要 になることがあります。

解決方法③
L型ドリル(※)を使う。

それでもダメな場合はこちら。ドリルヘッドの角度を90°変えられ、ヘッドも小型なので、より狭い部分にもアプローチできます。
(注)使用するスクリューの長さによっては最後まで締められないことがあります。
※弊社での取扱いはございません。お近くのホームセンター等でお買い求めください。

続いて座板の取り付け
座板は均等に配置したいので真ん中の板から取り付けます。ここでもウッドプロジェクトクランプが大活躍します!位置が決まったら、材料をクランプでしっかり固定してジョイント!

もうひと手間で、クオリティ大幅アップ!!

トリマーなどを使って部材の面取りを行うと仕上がりがアップ!
座板のみを面取りするだけでも効果大です!!
今回は座板の裏面を45°角・表面は6R のビットを使用しました。

2枚目のからは3mm の隙間を取りながら取り付けます。丁度よい厚さのプラ板などを用いて隙間量をコントロールすると良いでしょう。
同様の方法で残りの座板も取り付けます。

完成まで、あともう少し…。

最後は下貫をジョイント。
ここでは端材を使って位置合わせ。材料の重量がある場合は、クランプしていなくてもしっかりジョイントすることができます。(より確実に接合する場合はKreg ライトアングルクランプをご使用ください。)

もうひと手間で、クオリティ大幅アップ!!

屋外で使用する場合は木腐れを防止するための塗装が必須です。
今回はCHESTNUT タングオイルを使用したクラシックスタイルのアウトドアフィニッシュを行いました。高粘度・高耐久のオイルなので、エクステリア家具のオイル塗装に最適です。

完成!

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