1万馬力じゃないけど1マンパワー


ワンガリ・マータイさん(アフリカ女性初のノーベル平和賞受賞者)が唱え大切にしたのは、驚いたことに我が国の教えである「もったいない」だったそうだ。彼女のこととこれまでの活躍ぶりを私が初めて知ったのは残念ながら新聞の訃報からだった。

使えるものは最後まで使いきり、モノを粗末にしない、無駄にしない という 「もったいない精神」 は
戦中・戦後のモノのない生活を体験した人々にとっては、当たり前のスタイルだったことでしょう。

翻って、自分の生活はと言えば、毎日の生活から排出されるゴミの多さに閉口し、
消費期限切れのものを捨てる時は後ろめたさを感じるものの生活習慣としてしまっている自分。

さて、話は飛びますが・・・・身近で見つけた もったいない精神ミニストーリー

我が社で開発・試作を担当している Y はその役割から 「エジソン」 と呼ばれています。
最新作はここしばらくの当社ブログでもご紹介しておりました 人力木工旋盤
これはかの偉大な芸術家にして発明家の、レオナルド・ダ・ヴィンチによる「ダ・ヴィンチレース*」 に触発されたもの。
実はこの人力旋盤製作の裏にも 「もったいない精神」 がしっかりと生き続けていたミニストーリーがあったのです。

 

 

これは何でしょうか?


これは何でしょうか?



 

この写真でお分かりでしょうか?


この写真ならお分かりでしょうか?



これらは荷物の搬送に欠かせないパレット。木製あり、鉄製あり、プラスチック製などさまざまです。

Y は何の指示を受けたわけでもないのに、ゴミとなっていたチップボード製のパレットを再利用して人力旋盤のフライホイールの材料にしていたのです。「目の前のチップボードをそのまま捨ててしまうのは忍びない、何かに使えないだろうか」と思ったのでしょう。

「フライホイールを作る材料として厚手の合板が必要だ」と言われれば、何のためらいもなく材料を買ってしまったことでしょう。

実のところ、歪んで変形の激しいチップボードはそのままでは使えなくて、二枚をお互いに平らになるような向きを選び出し接着剤で張り合わせるという、手間のかかる方法でつくられたのです。

今回、なぜ人力木工旋盤をつくろうなどと言い出したのかはすでに当社Sがお伝えした通り、今は何の疑問もなく電気を使っているが、もしも電気を使わないとしたらどの程度のことができるのだろうか・・・・電動工具のないはるか昔は人力、馬力、水力、風力から始まったはずだ。そう、これは手力(てぢから)、脚力、人力(マンパワー)を体験してみたいという遊びごころから始まった温故知新プロジェクトだったのです。

併せてまだ使える余地を残したもの(それはゴミと呼ばれたり、手間をかけないとそのままでは使えないものだったり・・・・しますが)、そんなものを少しでも使って何かつくれないか?という思いも私自身の中にあったものですから、それを声に出す前にすでに自然体で実践していた我が社のエジソンのミニストーリーにはとても嬉しい気分にさせられました。

「ダ・ヴィンチレース*」 に関する情報  

⇒ http://www.stuartking.co.uk/index.php/how-i-built-leonardo-da-vincis-lathe/

⇒ http://historicgames.com/lathes/treadle.html
 
  

2011 / 10 / 5 投稿

電気を使わない木工旋盤 その4


こんにちは、Web・デザイン担当のSです。

社長の評価待ちとなっていた人力木工旋盤。
ジャッジが下されたということで早速確認しに開発部屋を尋ねました。



い、色がついている!
ということは…?

この人力木工旋盤は、こだわりの強い社長も頷く素晴らしい出来に仕上がった…ということ!

しかし色はこの色ではなく、もっと別の色にするということでしたので、後日何度か足を運んでみました。



各種金属部品もカッコ良くキレイに磨かれていたり塗装されていたり。



ざらざらな部分を木工用のパテで埋めて、後にヤスリがけしてツルツルに。


そして、ついに完成した人力木工旋盤こちら!





赤茶のボディがなんともアンティークな雰囲気を醸し出しています。(あくまで私のイメージです。)
社長の選択カラーのようです。社長はもっと別のイメージで選んだ色だったりするかもしれません。

踏んでみていいよ~とOKを頂いたので私も人力木工旋盤を少しだけ体験してきました!
しかし、上手く回らない…?止まってしまいます。

実は、ただ踏むだけではいけないとのことです。
回転方向に注意しないといけません。
踏むタイミングが悪いと、なんと逆方向に回転してしまうのです。
(ちょっと私の文章力では説明が難しいです。実際に見て頂けるとすぐにご理解頂けると思うのですが…。)

木工旋盤ですので、もちろん手元にも意識を集中させなくてはいけません。
足踏みと加工を同時に行うのは大変な集中力が必要になるとか…。
私は回すだけで精一杯でした。


回すのはだいぶ大変でしたが、なかなか楽しかったです!
定格時間は5分くらい…かな?(笑)
…もしかしたら5分も持たないかもしれません。

ちなみに、システムを応用すれば水を汲みあげたり発電したりと、なんでもできるそうです。




巨大円盤の両サイドに、自転車などでよく見かけるような反射板が取り付けられました。
回転している様子がよくわかるように、とのことです。




そして人力木工旋盤は開発部屋を飛び出し、トラックの荷台に乗せられ、工房スタイルへと旅立って行きました。
毎日のように顔を合わせていた幼馴染がすぐには会えない地域に引っ越すような…ちょっと寂しい気持ちです。



そして更に数日後。
工房スタイルに訪れる機会がありましたので、完成記念として実際に回しているところを動画に撮らせて頂きました。
(10秒ほどの超ショートムービーです。少しカクカクしています。)






動画では回しているだけですが
10月22日(土)・23日(日)の工房スタイル1周年記念イベントではこの旋盤の制作者による加工の実演まで行います!
ご希望があれば実際に「試し踏み」もできますよ。
ぜひこの2日間、ご都合が良ければ遊びに来てくださいね!



工房スタイルの1周年記念イベント 詳細はこちら



ということで、拙い文章でしたがここまでお付き合い頂きましてありがとうございました!
今回でこの「電気を使わない木工旋盤」のお話は終了となります。

またお目にかかることがありましたら、どうぞよろしくお願い致します。
それでは!


Web・デザイン担当 S


   

 投稿

電気を使わない木工旋盤 その3


こんにちは、Web・デザイン担当のSです。

人力木工旋盤の全体像が見えました!




この日の午後、オフのエジソンはこの企画を持ち込んだ社長にこの旋盤を見てもらい、出来を確認していたようです。
残念ながら私は他の仕事が立て込んでいたので、その場に立ち会うことができませんでした。

そして翌日、部屋を尋ねてみたところ…




改良に励むエジソンの姿がありました。

前のタイプの何が悪かったのかと尋ねたところ、「回転が遅すぎて加工しにくい」とのこと。
確かに、見た目だけではなく性能も大事ですよね。




大きな円盤の位置は少し下げられていて、赤いゴムのようなものがかけられていました。




金具は2段構造に。

…正直その変化でどのように性能が上がったのかさっぱりわかりませんでした。
「前のタイプの3倍回るようになっている」らしいのですが…。




直前までなかったツールレストもこのように取り付けられていました。




そして、改良版の全体像。

Before After


あらためて改良前と改良後を見比べると、円盤の位置の変わり具合がよくわかりますね!
またこの改良版でどうか、社長に相談するそうです。


改良版の行く末は…!?
お楽しみに!


Web・デザイン担当 S


2011 / 9 / 29 投稿

電気を使わない木工旋盤 その2


こんにちは、前回に引き続きWeb・デザイン担当のSです。


今回、(日も経過したことで)一気に人力木工旋盤の形が見えてきました。




先日出来上っていたヘッドストックの部品と繋がるいくつかの金属の棒。
ここがモーターの役割をすることになるとのことです。
というのも、人力木工旋盤は「足踏み」で動かしますので、この部分が足踏みパーツと繋がってぐるぐる回るのです。




先日の大きな円盤には、補強?の金具と棒が組み合わさっていました。




そして、合体!
(奥に映る男性がオフのエジソンです。工房スタイルで見かけた方もいらっしゃるかも?)

ぱっと見てあの大きな円盤がワーク(旋盤で加工される材料)に見えますが、これもパーツの1つです。(そう見えるのは私だけ?)
足踏みすると主軸と同じようにこの円盤もぐるぐる回り、遠心力が働いて回転速度が落ちにくくなる、ということだと思います。
人力旋盤ならではのパーツですよね。




そして木工旋盤おなじみのベッドが追加され…





人力木工旋盤の命とも呼べる足踏み機構も取り付けられました!

なかなかハイペースで形ができているようです。
これなら10月22日・23日に開催される工房スタイル1周年記念イベントでお披露目できるかな?と聞いてみたのですが、

「いや、まだまだこれから修正いっぱいあるだろうからね、これで完成じゃないよ。これは、言わばたたき台みたいなものだよ。」

ということで、まだまだお披露目の確約はできないそうです…。残念。



そういえば、前回のブログ(電気を使わない木工旋盤 その1)を読んだ社長から改めてこの企画の主旨…といいますか
「どうして今、人力木工旋盤を作ってみようと考えたのか?」
その理由を聞かせて頂きました。

昨今エコを呼び掛ける声が強くなっている中、オフで注力している「木工旋盤」というものを電気なくして楽しめないかと思ったのが始まり。
人力木工旋盤というのは元々かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチがデザインしたもので、デザインを参考にして現代によみがえらせてみよう!


と要約すればこのような感じだと思います。
(社長、違っていたらごめんなさい!)

私がはじめて電動ではない人力の木工旋盤のことを知ったのは、10月22日・23日の工房スタイル1周年記念イベントで限定販売される木工旋盤用の作業着「ウッドターニングスモック」用のオリジナルロゴをデザインさせて頂いた時でした。


↑これがそのウッドターニングスモックです。

それまでは電動の木工旋盤が当たり前のように昔から存在していたものなのだと思っていました。
(というか実は私が木工旋盤を知ったのもオフで働き始めてからなのですが…)
「木工旋盤って電気がなくても使えるの!?」と初めて聞いた時は驚きました。
皆様の中にも「電動じゃない時代の木工旋盤があることをこのブログではじめて知った!」という方がいらっしゃるのでしょうか。

…でも、考えてみれば陶芸のろくろは電動ではないものもありますね。
そう考えれば人力の木工旋盤も普通に考えられることなのかもしれません。


また作業が進みましたらブログで紹介させて頂きます!
お楽しみに!


Web・デザイン担当 S



2011 / 9 / 26 投稿

電気を使わない木工旋盤 その1


こんにちは、Web・デザイン担当のSです。

ある日、オフではあるプロジェクトが始動しました。

「人力の木工旋盤を作ってみよう!」

なぜ突然そんなことを社長が言い出したのか私にはよくわかりませんが
「毎日、取材ヨロシクね」と頼まれたので(私自身興味もあったので)
人力木工旋盤ができていく様子を写真に収めることになりました。

オフのエジソンルームでは…
社長の突然の依頼に、オフのエジソンは頭を抱えながら「ああでもない、こうでもない」と呟き、
それでも手は止まることなく”後に人力木工旋盤の部品になるかもしれないもの”を作っていました。

まず目に入ったのは大小さまざまな金属部品。



これ全部手作りらしいです…。
金工用のボール盤や旋盤を駆使して、1つ1つ作っていくのだそうです。

OTOROクランプや集じんクリーナーもこんな風に生まれてきたのでしょうか?




先程のものを組み合わせると、こうなるようです。
ヘッドストックの部分ですね。

その後再びエジソンルームに行くと、狭い部屋を更に狭く見せる板とクランプ。




人力木工旋盤にはこんな大きなものも必要になるようです。



現在こんな感じで作られているこの人力木工旋盤、工房スタイルの1周年記念イベント(10月22日・23日)に
登場するかもしれません。

工房スタイル1周年記念イベントの詳細はこちら

もしかしたら動いているところもお見せできる…かも?

また状況が進み次第ブログで紹介します。
次回をお楽しみに!


Web・デザイン担当 S



 

2011 / 9 / 15 投稿
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