15°から90°まで全部で14ポジション、各種ウッドターニングツールの刃先角度としてポピュラーな角度を網羅しています。
また、80°と90°のポジションは材料のつかみしろ(80°ダブテール形のテノンやリセス、90°のスピゴットなど)の角度がきちんとつくれているかチェックするのにも使用できます。
ベベルゲージとして使用する
日頃使っているターニングツール、いつの間にか刃先がおかしなカタチに・・・
なんて経験はありませんか?刃物の刃先角度はいつでもきちっと意図したとおりに維持しておきたいものですよね。
・スクレーパー
・ボウルガウジ
・スピンドルガウジ・スピンドルラフィングガウジ
・スキュー・パーティング・その他のツール
KERV ベベル&チャックゲージは上記のようなほとんどのターニングツールに対応。
各種のツールを毎回砥ぎ終えた際、刃先が意図した角度になっているかチェックすることができます。
初期形状の維持や、任意の刃先角度でのカスタムシャープニングに便利です。
スクレーパー

標準的なスクレーパーを砥ぐ際は、ベベルゲージの80°又は70°ポジションで仕上がりの刃先角度を確認しながら砥ぐとおすすめです。
① 購入当初に設定されていることが多い80°。切れ味と耐久性のバランスのとれた角度です。
② 同じくスクレーパーの設定角度として好まれる70°も測ることができます。
③
替刃式スクレーパーチップにももちろん使用可能。
④
Robert Sorby 817H ダブテールスクレーパー19mmの刃先のダブテール形状は特に、しっかり80°を維持しておきたいものです。
ボウルガウジ
ボウルガウジも標準的な形状からカスタムシェイプまで対応
購入当初の刃先形状を維持したい、または用途に応じて刃先角度を変更したボウルガウジをつくりたい、いずれの場合も標準的な45°のほか、さまざまな角度を測ることができます。
① 標準の45°を維持。
② 50°に角度変更。
③ 55°アイリッシュグラインド(サイドグラインド)にカスタム。
④ ボウルの内側底面仕上げ用に60°に設定したボウルガウジ。(
Carter & Son Toolworks 5/8" Uシェイプボウルガウジ)
スピンドルガウジ、スピンドルラフィングガウジ

スピンドルガウジやスピンドルラフィングガウジで一般的な45°や30 度のほか、そこからさらに鋭角にも鈍角にも、5°刻みでお好みの刃先角度に仕立てることができます。
① 刃先角度を40°にしたトラディショナルなスピンドルガウジ
② 35°フィンガーネイルにカスタマイズしたスピンドルガウジ
③ スピンドルラフィングガウジ35°
④ スピンドルラフィングガウジ30°
スキュー、パーティングツール、その他のツール

スクレーパー、ガウジ系だけでなくスキューやパーティングツールなど、ほとんどのウッドターニングツールに対応します。
① スキュー40°
② パーティングツール40°
③
Carter & Son Toolworks 3/16" パーティングツールの初期設定(80°)を維持
④
Robert Sorby 812H スピンドルマスター19mmの初期設定(30°)を維持
チャックゲージとして使用する

NOVA、レコードパワー、ONEWAYなど各ブランドのチャック用のジョーのなかには、ジョーの断面形状が75°から80°程度のダブテール形でデザインされたジョーが多く見受けられます。

このようなダブテールジョーを使用する際は、材料のつかみしろ(テノンやリセス)もジョーの形状に合わせて約80°のダブテール形状で設計することが推奨されます。

つかみしろをきっちりと施工することで材料をより効果的にグリップさせることができます。

ダブテールジョーのジョーの高さ(長さ)は長いものも短いものも様々です。ベベル&チャックゲージには80°の切れ込みが大きいのと小さいのと2ポジションあるので、テノンやリセスのサイズによって使い分けることができます。

各社のピンジョーやスピゴットジョーと呼ばれるジョーでは、ストレート形状(角が90°)のつかみしろを施工するものが多いですが、ベベル&チャックゲージは90°の角度もチェックすることができます。