TORMEK ドリル用ジグ 質問と回答

Q.一般的なドリルビットに比べてなぜ2段平面研削(フォーファセットポイント)のドリルビットの方が切断性能が高いのでしょうか?
A.ドリルビットの軸部に必要な力が大幅に軽減します。チゼルエッジが熱の発生を抑え、切り刃に十分な力が伝わり、ドリルビットの切断性能が飛躍的に向上します。
Q.トルメックで研磨したドリルビットは何故切れ味が長持ちするのでしょうか?
A.フォーファセットポイントに高い精度で研磨され、2つの切り刃が左右対称の完全な同一寸法に研磨されるため、ドリルビットは効果的に働いて切れ味が長持ちします。
Q.正確な穴あけには何が必要でしょうか?
A.フォーファセットポイントに研磨することで誤差の少ない真円に近い穴あけが可能となります。また、2つの切り刃が左右対称で同じ角度に研磨されることが非常に重要です。2つの切れ刃が同じ働きをすることで、ドリルの直径を超えることなく真っ直ぐな穴あけが可能となります。切れ刃が左右対称でないと長い方の切り刃にほとんどの力が加わってしまい、鋼が過熱されて、より酷く磨耗してしまいます。結果、ドリルビットはすぐに切れ味を失い、正常に働かなくなります。
Q.先端角度はどうように設定するべきでしょうか?
A.通常ドリルビットの先端角は118°か130°になります。硬鋼やステンレス鋼に対しては大きな先端角が必要となります。また、アルミニウムの穴あけにも大きな先端角が適しています。プレキシガラスを穴あけする際は、大きな先端角がヒビ割れの危険を軽減します。通常センタードリルの先端角は90°になります。
Q.逃げ角は重要でしょうか?
A.逃げ角の設定はドリルビットの切断性能と耐久性を大きく左右します。最適な逃げ角はドリルビットのサイズと被削剤に応じて変わります。硬材に対しては逃げ角の小さなドリルが必要となり、軟材に対しては逃げ角の大きなドリルが必要になります。標準的なドリルビットは逃げ角が11°で先端角度が118°に設定されていてほとんどの穴あけ作業に対応できます。
Q.乾式グラインダーを使用した場合、鋼が過熱されているかどうかは何で判断しますが?
A.鋼が過熱されているかどうかを判断するのは難しいですが、結果としてドリルビットはすぐに切れ味を失い、折れてしまう場合もあります。一般的なドリルビットの研磨機と違い、トルメックの研磨機は水冷式のため、鋼を過熱する心配はありません。

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