グリーンウッドでスプーンづくり

庭木の剪定などで出る生木の小枝でスプーン作り

庭木の剪定などで出る生木の小枝。こんな雑木でスプーンをつくってみました。

特につくり方に決まりがあるわけではありません。
オリジナルの小枝の形状を生かして、怪我をしないよう注意しながら自分の好みの形に削っていくだけです。
そして、便利なのがライトハンドとレフトハンドのフックナイフとスコープ。
それらを適宜に使い分ければ、逆目を気にせずに削ることができます。
ここでは他のハンドツールも含め、それらを使った生木の小枝のスプーンづくりを紹介します。

なお、木の種類、たとえばシキミなどは茎や葉等を含め全てが毒と言われています。
食べるわけではありませんが、口に入れるスプーンなので、安全な素材を選びましょう。

今回つくった生木のスプーンはいずれもナイフで削ったままで、サンディングや塗装はしていません。
木が完全に乾いたら、お好みの仕上げを行ってください。
下記の作成手順は、あくまでも参考です。
これらの手順は、作成者の技能、環境や材料、道具等が異なればそれらに適した対応が必要になります。最も安全で最適な方法を考慮し、おこなってください。
怪我・失敗等につきましては当社は責任を負いかねます。

作成手順で使用している商品は、ページ最後の「このHOW TOで使用した商品」より詳細がご覧いただけます。
シンプルな小ぶりのスプーン

最初は直径約3cm のオークの枝をナタで半割りに。 滑り止めを貼り付け、トグルクランプを取り付けた台に固定し、スコープで彫りこんでいきます。

台がなくても差し支えはありませんが、材料をしっかり固定したい時や両手で刃物を使いたい時など、便利です。

スコープを使ってスプーンの窪みをラフに彫りこみます。ライトとレフトハンドを使い分けて。

次は柄の部分の削りこみ。バイスに固定してドローナイフで不要部分を削り落していきます。
柄の部分はさらにナイフを使って仕上げていきます。
そしてライトおよびレフトハンドのフックナイフで窪みの部分を滑らかに仕上げます。

モーラのベントナイフでも同様に。
ただし、モーラのベントナイフは両側に刃が付いているので取扱いに注意が必要です。

そして完成したのが手前のスプーン。
中央と奥のスプーンも同様な方法でつくりました。

スプーンが乾燥したら、お好みでペーパー仕上げをし、クルミのオイル等で仕上げ。

枝の形を活かしたスプーン

枝の形そのものを残すように削ってつくったスプーンです。
最初は、スコープを使ってスプーンの窪みをラフに彫りこみます。硬い木口から彫りこむことになるので少しずつ削ります。
そして、フックナイフで滑らかに。
オールドMTB ファンにはなつかしいNorth Bay のベントナイフでも。

窪みの部分が削り終えたら、柄の部分を削り落します。

仕上げはナイフで。

すべてが削り終えた枝の形を生かしたスプーン。
手前側も同じく、曲がった枝を半割りにし、そのままスプーンにしました。

少し大きいスプーン

ホームセンターで入手したシイタケのホダ木用のコナラ。直径は約8cm。生乾きの状態です。
これを使って少し大きめのスプーンを。

ナタで割ったところ

最初の窪みの削りは、Robert Sorby の大物彫刻ノミで。

ワークベンチ上に材料を固定するにはVeritas のワンダードッグで。

予め窪みをつくっておくと、手持ちのナイフでそれを広げていくのが比較的に容易になります。

あとはドローナイフやフックナイフで少しずつ仕上げます。

なお、ヤスリも柄やスプーンの外側の形状を整えるのに有用なツールですが、生木では目が詰まりやすく、頻繁な除去作業が必要になります。

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