NOVA シャープニングセンターのセッティング例

NOVA シャープニングセンターをKERV スロースピードグラインダーで使用する場合のセッテイング方法を紹介します。
※セッティングを行う際は、必ず最初にグラインダーの電源プラグをコンセントから抜いて作動しない状態にしてください。
※2017年11月30日販売分より、KERV 6インチ・スロースピードグラインダーの仕様変更のため、一部寸法が変更となっております。
必ずお使いになられるグラインダーを計測し、適切なセッティングを行ってください

本HOWTOではKERV スロースピードグラインダーを使用してNOVA シャープニングセンターのセッティング方法を紹介します。
グラインダーのサイズによってセッティングの高さは変わりますが、大まかな流れは同じです。参考にしてください。

KERVスロースピードグラインダーの底面です。
4つのゴム脚がネジで取り付けられています。
ネジをプラスドラーバーでゆるめ、ゴムだけを外したら、再びネジだけを取り付けます。
ネジを最後まで締めると上面に飛び出しますので完全に締めなくてもOKです。 ※ゴム脚が付いたままの場合、グラインダーが揺れるとシャープニングジグとの距離が一定に保たれないので危険です。安全にシャープニングするには必ずゴム脚を外しましょう。

グラインダーを設置する高さは、低すぎても高すぎても危険です。自然に立った状態で胸の高さ程度にグラインダー本体が来るぐらいの高さにしましょう。

(例)作業台:床から700mm
自作グラインダー台(左写真):335mm

この時のKERVスロースピードグラインダーの主軸の高さは床から約1200mmです。身長165-170cmの方に向いている高さです。
自作グラインダー台と作業台の間に防振シートを敷くと、振動を吸収し、騒音の軽減につながります。

グラインダーに付属のツールレストは使用しないので外します。

※向って左側にNOVA シャープニングセンターを取り付ける場合は左側を外します。

グラインダーを使用する時、必ずセーフティゴーグル(安全メガネ)を装着する場合は、グラインダーに付属のアイシールドを外すことも可能です。

※ウッドターニングのシャープニンングでは安全を確保する為に視認性を良くした方が良いですが、アイシールドやセーフティゴーグルは、必ずどちらか又は両方を使用してください。

一時的にサイドカバーを外します。
3ヶ所のネジをプラスドライバーで外します。

水準器をグラインダーを設置する面に置き、水平状態をチェックします。
※設置面は水平である事が望ましいです。>

グラインダーの設置面にNOVA シャープニングセンターの本体(ベースとトッププレートを組み立てた)を置き、トッププレートの上に水準器を乗せます。
左右にある蝶ネジをゆるめ、 水準器を見ながらトッププレートをグラインダーの設置面と同じに合わせたら、蝶ネジを締めて動かないようにします。

指矩(曲尺)で、トッププレート上面からグラインダーの主軸中心までの距離を測ります。

およそ7mmでした。

トッププレート上面をグラインダー主軸中心より10mm高い位置にセットする決まりになっています。

※グラインダー本体は個体差が有りますので必ず使用するグラインダーを計測してください。
※他メーカーのグラインダーでも同じまりになっていますので必ず守ってください。

トッププレートの高さがグラインダーの主軸中心から10mm高くなるように、スペーサー板を用意します。

 

今回はトッププレートとグラインダー主軸の高さを比べてトッププレートの方が7mm低かったため、シャープニングセンターを17mm持ち上げます。

※お手持ちのグラインダーの主軸高さに合わせて、スペーサー板の厚みを変更してください。

ベース底面の固定用スリットの間隔を測ります。スリットの中心からの距離は120mmでした。

ベースの底面に合わせてMDF板をカットし、固定ネジ用にドリルで貫通穴をあけます。

砥石は予めドレッシングを行い、砥石の面は平らで偏芯すこと無く回転する様に必ず整えておきます砥石の幅の中心に印を付けます。

スペーサー板の中心に線を書きます。指矩(曲尺)を使って砥石の中心に合わせてスペーサー板を置きます。

ベースに取り付ける「クランプ板」の穴に付属のネジとナイロンワッシャーを入れます。

ベースの穴に合わせてネジを差し込みます。

ベースの裏側から付属のナットを取り付け、ここではゆるく締めておきます。

クランプ板の反対側の穴に「T型ネジ」の本体とナイロンワッシャーを差し込み、付属のナットを取り付け、ここではゆるく締めておきます。

アームに支点金具を取り付けます。

支点金具の上面にある窪みの中心が「ゼロ」の位置になるように合わせます。

付属の六角レンチを使いネジを締めて固定します。

アームをベースに出来た穴に差し入れたらドライバーで2個のネジを締めます。
通常、アームを出し入れして長さを調節した後は、T型ネジを使ってアームをしっかり固定します。

アームの取り付けが終わりました。

ベースをしっかり固定する為のネジを設置環境にあわせて別途用意します。
例)M6 x 60 2セット

スペーサー板も一緒にネジで固定します。
※ここではゆるく締めておきます。

アルミ製のプラットホームの底面には長方形の出っ張りがあります。
トッププレートの穴に出っ張りを合わせてセットします。

プラットホームの端と砥石の隙間を出来るだけ少なくします(およそ1~2mm程度)
※隙間が多いと危険です。

指矩(曲尺)の1辺を砥石の側面に沿わせます。
トッププレートのエッジに他の辺を合わせ直角を出します。

1~2mmの隙間にも注意しながら位置決めします。
※この作業は精度にかかわる重要な作業ですので、慎重に行いましょう。

しっかりとネジを締めてベースを正しく固定します。
※作業後、再度点検し、不具合がある場合はやり直します。

フィンガーグラインディング ユニットを組み立てます。

ロッドの丸穴から数字が読み取れるようにセットし、ボルトの頭がロッドの溝に入るようにします。

※ロッドの裏表注意。

裏側にナイロンワッシャーを入れて黒いプラスチックのネジで固定します。
※こちらの面に数字はありません。

ベース固定後、一時的に外していたグラインダーのサイドカバーを取りつけます。
※手前下側のネジを締める時、短いドライバーを使う必要があります。

スペーサー板の中心に線を書きます。指矩(曲尺)を使って砥石の中心に合わせてスペサー板を置きます。

トッププレートとベースを繋ぐ棒の先端には小さな蝶ネジが付いていますが、グラインダーの本体に近く操作しにくいので、棒を反転させて蝶ネジを反対側に移動します。

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