NOVA シャープニングセンターのシャープニング例

NOVA シャープニングセンターを使用したシャープニングの一例を紹介します。
砥石のドレス例

最初にグラインダーの砥石のコンディションを確認します。
砥石の面が平らで欠けなどが無いか点検してから使用開始します。
砥石の中心が凹んでいたり、面が傾いていると正しくシャープニングする事が出来ません。
砥石の面を平らにする事を”ドレス”と言います。
ドレスには"ドレッサー"を使用します。

このように砥石の表面に金属片がキラキラしている状態では砥石の能力を十分に発揮できません。
常に砥石の面がフレッシュで平らである事をキープするように心がけましょう。

回転させた砥石にドレッサーを静かに平ら当てます。

ゆっくりと左右に動かしながら少しずつ砥石を平らにしましょう。
※グラインダーを購入した時や砥石を交換した時は必ずドレスアップを行う必要があります。

※砥石のドレス時にはセーフティゴーグルの他に、防塵用にマスクを使いましょう。

※集塵する場合、木屑用に使用している集塵機に火花が入ると発火、爆発の危険がありますので同じ集塵機は使用しないでください。

フィンガーネイル・ボウルガウジのシャープニング例

フィンガーグラインディング ユニットにボウルガウジをセットします。

セットの方向に注意しましょう。
「NOVA」の文字が手前になっています。
黒いネジは反対側に隠れています。

黒いネジ側から見るとこの様になります。

フィンガーグラインディング ユニットの端からガウジの先端までの距離(ツールの飛び出し長さ)はツールやベベルアングルによって異なります。
適切な長さにセットし、しっかりと固定します。

(例)ガウジの飛び出し長さ45mm。

ロッドの丸穴にある印を目安にして、ロッドの角度を決めます。

(例)6

ベースに取り付けたクランプ板の端にアームのスケールを合わせ、アームの飛び出し長さを調整します。

アームの飛び出し長さはツールやベベルアングルによって異なります。適切な長さにセットし、しっかりと固定します。

(例)130mm

支点の窪みにアームの丸い先端を入れます。

砥石にベベルの前側を当て、横から隙間を覗きこみます。

ベベルにマジックで色を塗り、砥石を手でゆっくりと回してマジックの剥がれ具合を見ながらセッティングするとスピーディに作業が行えます。

ベベルの前方、サイド、が一致したらシャープニングを開始します。
ツールは砥石に強く押し当てず、乗せるだけにします。

視線を砥石とツールの先端から離さずに、安全に十分に注意しながらベベル全体をゆっくりと砥石に当てながら左右に倒し込んでシャープニングします。

安定させる為に、片手でロッドをサポートしても良いです。

時々、先端に近いところの発熱状態をチェックして、熱くなっている場合は水で冷やしてから作業を続けます。

※フィンガーネイル・スピンドルガウジのシャープニングも各部のセッティング以外はほぼ同じ作業内容です。

スピンドルラフィングガウジのシャープニング例

プラットホームの中心にある「V溝」にスピンドルラフィングガウジを沿わせながら、トッププレートの角度を調節してベベルを砥石に合わせます。

ベベルにマジックで色を塗り、砥石を手でゆっくりと回してマジックの剥がれ具合を見ながらセッティングするとスピーディに作業が行えます。

スピンドルラフィングガウジを「V溝」にあわせたまま左右にローリングさせます。

ツールは砥石に強く押し当てず、ソフトに砥石に当てましょう。

※スピンドルラフィングガウジのサイズに制限が有りますが、フィンガーグラインディング ユニットを使ってシャープニングする方法も有ります。
※フィンガーネイル型ではない、スタンダードなスピンドルガウジやボウルガウジを砥ぐ時も、同じ方法で砥ぐことができます。

パーティングツールのシャープニング例

トッププレートの角度を調節してパーティングツールのベベルを砥石に合わせます。

ベベルにマジックで色を塗り、砥石を手でゆっくりと回してマジックの剥がれ具合を見ながらセッティングするとスピーディに作業が行えます。

平行、垂直、を意識しながらトッププレートの上を左右に動かしてシャープニングします。
ツールは砥石に強く押し当てず、ソフトに砥石に当てましょう。

※この場合ベベルは円弧になります。
※ビーディングツールもほぼ同様の作業です。
※フィンガーグラインディング ユニットを使ってパーティングツールやビーディングツールをシャープニングする方法も有ります。

スクレーパーのシャープニング例

トッププレートの角度を調節してスクレーパーのベベルを砥石に合わせます。

ベベルにマジックで色を塗り、砥石を手でゆっくりと回してマジックの剥がれ具合を見ながらセッティングするとスピーディに作業が行えます。

スクレーパーをトッププレートにしっかりと置き、密着させながらハンドルを左右に動かして先端をシャープニングします。

※一部のスクレーパーに、この方法でシャープニング出来ない物があります(ブレードが短い物、先端形状が特殊なもの等)

※フィンガーグラインディング ユニットを使ってスクレーパーをシャープニングする方法も有ります。

スキューチゼルのシャープニング例

プラットホームにはスキュー用に角度が付いたフェンスが有ります。フェンスにスキューチゼルをピッタリと沿わせながらトッププレートの角度を調節してベベルを砥石に合わせます。

ベベルにマジックで色を塗り、砥石を手でゆっくりと回してマジックの剥がれ具合を見ながらセッティングするとスピーディに作業が行えます。

ツールをしっかりとプラットホームの上で固定し、プラットホームごと左右に動かします。

裏面は反対側のフェンスに沿わせて行います。

※一部のベベルアングルに対応出来ない物があります。
※フィンガーグラインディング ユニットを使ってスキューチゼルをシャープニングする方法も有ります。

シャープニング環境例

もう一方に Veritas グラインダーツールレストを設置した例です。
専用オプションのツールホルダーやスキュー・グラインディングジグを導入すると、更に強力なウッドターニングツールのシャープニング環境が整います。

中でも、Veritasのスキュー・グラインディングジグはカッティングエッジを円弧にするスキューチゼルのシャープニングでは抜群のパフォーマンスを発揮します。

その場合、砥石「替砥石#80(ホワイト)」に交換しましょう。

※写真の32mmスキューチゼルは、Veritas スキュー・グラインディングジグでシャープニングしました。(コンパウンドでホーニングした状態です)

便利ツール紹介

ターニングツールをいつも同じ状態に維持したい場合、特にベベルアングルの計測が必要な時があります。
NOVA 10-イン-1 チャックゲージは様々なターニングツールのベベル角度を計測出来ます。

ボウルガウジ55度計測例

スピンドルガウジ45度計測例

このHOW TOで紹介した商品

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