Robert Sorby PATRIOTチャックのメンテナンス

「チャックの動きが悪い」と思ったら、メンテナンスしましょう

必要な工具

① フェイスプレートレンチ(モーターレンチのような口開き幅が大きいものを使用)
② 六角棒レンチ 8mm / 3mm / 2.5mm
③ 直爪スナップリングプライヤ 32~80mm
④ グリス

その他、パーツクリーナーや綿棒、ウエス、手袋など、部品メンテナンスに必要な道具をご用意ください。

定期メンテナンス

バックプレートを外します。
(六角棒レンチ2.5mm使用)

 

バックプレートを外した状態です。

パーツクリーナー等を使用して内部を掃除します。

特にギアの溝には油汚れが付着しているので、綿棒などを使用し掃除します。

 

インサートを外していきます。

まず本体側面のインサート緩み防止ネジ(イモネジ)を、六角棒レンチ(3mm)で取り外します。

インサートをフェイスプレートレンチで外します。

インサートとチャック本体の締結部にゴミなどの異物があるとセンターの狂いなどの原因になるのできれいに掃除してください。

 

掃除の際に、ギアに摩耗は無いか、また本体側面のハンドルソケット(六角穴)に摩耗が無いか点検します。

掃除後、グリスを添付します。ギアや可動部は入念に行います。

以上のメンテナンスを定期的に行うことで、スムーズな可動が持続します。
全て分解してのメンテナンスは次項をご参照ください。

フルメンテナンス

① PATRIOTチャック本体
② バックプレート
③ バックプレート取り付けネジ × 3
④ ロックピン(ピニオンギア固定) × 2
⑤ ピニオンギア × 2
⑥ スクロールリング
⑦ ゴムリング
⑧ インサート
⑨ スナップリング
⑩ インサート緩み防止ネジ(イモネジ)
⑪ ジョースライド × 4

 

分解手順は上記定期メンテナンスの続きからとなります。

ベベルギア(かさ歯車)のピニオンギア(小さい方のギア)を外すために、ロックピンを取り外します。
1つのギアに1つのピンで固定されています。

 

本体を逆さにするとロックピンがストンと落ちてきます。無くさないようご注意ください。
取り出しづらい場合は、揺する、軽く叩く等すると外れます。

 

ピニオンギアを取り外します。

次にスナップリングプライヤ使用して、スクロールリングを留めているスナップリングを外します。

そして本体を逆さにしてスクロールリングを取り外します。
※本体を逆さにする際、ジョースライドが外れ落ちないように注意してください。

 

ピニオンギア、リングギアともに掃除し、摩耗や傷が無いか確認してください。

 

ジョースライドを取り外します。

※取り外す前に、下記の注意を必ずご確認ください。

※注意※
スクロールリングを取り外せば、ジョースライドは簡単に外せるのですが、その前にジョースライドの取り付け位置を忘れないよう予め写真撮りや印をつける等記録しておいてください。
ジョースライド裏面の溝の形状が1つ1つ違い、取り付けの並び順が決まっています。
(RobertSorbyPatriotは並び順を示す刻印等が無く、自分で覚えておく必要があります)

ピニオンギアのグリスアップ例

ジョースライドのグリスアップ例

全て部品を取り外したら、本体の掃除をします。そして各部位のグリスアップを行います。

各部位の掃除、グリスアップが完了したら組み立てます。

組み立て手順は
①ジョースライド → ②スクロールリング(スナップリング固定) → ③ピニオンギア(ロックピン固定) → ④インサート(イモネジ固定) → ⑤バックプレート
※ジョースライドをスクロールリング裏面の溝にはめ込む際は、ジョースライドを全て中央に寄せて、適正な位置に調整しながら取り付けてください。

最後にスムーズに可動するか確認をしてください。

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