時計ムーブメント 取り付けに関する注意事項

針の使用条件

ステップ・スイープ ムーブメント

  重量 中心からの長さ
秒針 2g以下 130mm以下
分針 5g以下 160mm以下
時針 5g以下 160mm以下

 

振り子 ムーブメント

  重量 中心からの長さ
秒針 1g以下 80mm以下
分針 2g以下 100mm以下
時針 2g以下 100mm以下

 

A.外装(枠・文字板・針・etc.)設計上の留意点
1.ムーブ中心の円形凸部(枠あるいは文字板取付け側)に、枠又は、ゴム座を当てます。ゴム座以外の物を使う場合は柔らかい物、凸部にうまくはまらない物は避けてください。
2.針まわしツマミは、刻時中には常時回転していますので、裏ブタなどがこの回転を妨げないように、設計してください。
B.外装取付け作業
1.ムーブに枠を取り付ける。 ムーブ、掛け具、ゴム座、枠(文字板)の順に重ねて、中心固定ナットを取付けて、固定します。(締付けの上限は0.4N・m) この際ムーブの方向と枠への取付け位置を常に一定にする為に専用の本製受台(それに進ずるもの)を使用する方が、望ましいです。
※注意 固定ナットを必要以上に締め過ぎますと、ムーブメントに大きな負荷がかかり、時計の「遅れ」「止まり」等の不具合を起す原因となりますので充分注意願います。
2.時針を取付ける。(圧入力最大値40N) 必ずムーブの背中を専用の木製台(それに准ずるもの)で受けてから、取付けてください。 針は、12時に合わせて垂直に圧入します。圧入後は、手で回さないでください。 はずす場合は、必ず垂直に抜いてください。
3.分針を取付ける。(圧入力最大値40N) 時針と同様にムーブ背中を専用台で受け、針を12時に合わせて垂直に圧入します。
※但しこの時、時針を押さえたままでの分針の12時位置合せは絶対にしないでください。必ず故障の原因となります。合わない時は指し直してください。
針回しツマミで針を回し、分針と時針の位置を確認してください。(12時・3時・6時・9時) それぞれの時間で、分針が12時の位置で時針が指定の目盛と合う事。
4.秒針を取付ける。(3針の場合) 時針分針と同様にムーブ背中を専用台で受け、針を12時に合わせて垂直に圧入します。 (圧人力最大値50N)
※注意 「針」は規格に沿ったものをご使用ください。 バランスの悪い針を使用された場合、時計の「遅れ」「止まり」の不具合を起こす原因となりますので充分注意願います。 ※理想は取付部(ハカマ)に重心がくる針が望ましいです。
C.確認作業
1.ムーブ裏面の針回しツマミを回し、時針、分針、秒針が、お互いにぶつからない。及び文字盤とぶつからないかを確認します。
秒針がある場合は、秒針を取付ける前に確認を済ませておくと、秒針を破損したり折ったりしにくくなります。
2.最低12時間ランニングした後、時報または標準時間で確認検査をしてください。
D. 外装取付け作業環境について
1.極力、ほこりの少ない清潔な場所で、取付け作業を行ってください。
2.静電気には、特にご注意ください。 直接手で電池の両接片を触れないでください。 出来れば、作業台に導電シートを使用し、作業者には、人体アースをする事が、望ましいです。

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