特徴

スパイラルビットはストレートビットと同じく溝加工や段欠き、トリマーガイドを使用した倣い加工などの用途で使用できます。
ストレートビットとの大きな違いはらせん形状の刃で、滑らかな切削と美しい仕上がりをもたらします。

スパイラルビットには刃径1mmからの非常に細いものも用意されています。
飾りの埋め込み(インレイ)などに使用できます。
刃径が細いビットはダウンカット刃になっており、溝を加工した際にフチがめくれにくくスッキリとカットできます。
スパイラルビットの種類
刃の形状(スパイラルの向き)はふたつあります。
弊社では海外の木工書などにならい、アップカット・スパイラルビットと呼んでいます。
アップカット刃 | ダウンカット刃 |
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スパイラルの向きが、ビットの軸側(ルーター側)に木屑を送り出す形状です。 溝を切削する場合、木屑の排出性が良い点が特長です。 |
スパイラルの向きが、ビットの刃の先端側に木屑を送り出す形状です。 溝の中に木屑を押し込める形で抵抗は増しますが、溝のフチにササクレが出にくく、キレイに仕上がることが特長です。 |
《ワンポイントアドバイス》 アップカット刃はルーターを手持ちで使用する場合、切削屑をスピーディーにすくい出す形状です。 材料そのものも引き上げる力が発生しますので、材料をしっかり固定する必要があります。 ルーターをルーターテーブルにセットして使用する場合は、その逆となり切削屑も材料もテーブル面に引き付けられるようになります。 |
《ワンポイントアドバイス》 ダウンカット刃はルーターを手持ちで使用する場合、切削屑を下方に送り出す形状です。 そのため切削屑の排出はアップカット刃ほどスピーディーではありません。 材料そのものも作業台へ押し付ける力が発生しますので安定した作業ができます。 材料の端面や穴のフチ加工などで欠けやすい心配がある時はダウンカットが安心です。 |
特徴・加工例を動画で紹介!