Hold Fast バキュームジェネレーター メンテナンス方法

バキュームジェネレーターの固定力が落ちてきたと感じたら、メンテナンスのサインかもしれません。
このHOW TOでは、バキュームジェネレーターを分解して中をメンテナンスする方法を紹介します。

【用意するもの】
バキュームジェネレーター本体、プラスドライバー、レンチ、ペンチ、綿棒、市販のアルコール、クリップ、テフロンテープ、ペン(長細い棒)
V812の分解・清掃方法

先の薄い道具で、バキュームジェネレーターの向かって右側にあるエンドキャップを外してください。

Air In側、フィルターが付いている真鍮のナットをレンチで取り外します。

真鍮ナットを外したら、フィルターにゴミがつまっていないか確認してください。
必要があればきれいにしてください。

真空計の手前にある真空フィルター(白いパーツ)を取り外します。
※レンチは慎重に平らな部分に掛けてください。真空フィルターはやわらかい素材のため、潰れてしまう可能性があります。

真空フィルターの中に破片などがないか確認してください。
必要に応じて掃除、または交換してください。
※真空フィルターの内部にあるフィルターは非常に細かくデリケートです。

プラスドライバーで、バキュームチャック本体のバルブハンドル(風量を調節する黒いノブ)を取り外します。

真空計(バキュームゲージ)を手で回して外します。
必要であれば、7/16インチ(約11.1mm)のレンチを使用してください。

バキュームジェネレーターのケースから他の部品も引き出します。
戻す時に間違えないように、バルブ、レバー、リミッターの位置をメモや写真に残しておいてください。
※バルブの上のアルミニウム部分は外すことができます。

取り出した部品は更に分解できます。

まずは青いホースを取り外します。
ホースの接続部分は差し込むと固定されるようになっており、図のペンで示した部分を押すことでホースを外すことができるようになります。

片方の手で解除のリングを押さえながら、もう一方の手でホースを引き抜きます。

ホースを外すことができました。

真空ベンチュリからオン/オフバルブを取り外します。
レンチは平らな部分にかかるように使用してください。

分解できました。

真空ベンチュリを分解・清掃する

真空ベンチュリ本体からローレットキャップを外します。必要に応じてプライヤーやレンチを使用してください。

マフラーと保持ワッシャーを取り外した状態です。

ローレットキャップから白色のマフラーを取り外します。
上手く取り出せない時は、クリップで押し出してください。
必要があれば各パーツをきれいにしてください。

センターポストを取り外します。手でまっすぐ引き出します。

ネジ山のある側面の穴からクリップでパーツを押し出します。

注:非常に小さなパーツです。外した際に紛失しないよう十分に注意してください。

ベンチュリが完全に分解された状態です。清掃の準備が整いました。

アルコールと、綿棒や布、エアーで各パーツを掃除してください。

再度組み立てる

一番小さなパーツを挿入します。
パーツのOリングにシリコングリスを塗っておくと良いでしょう。

ペン先を引っ込めた細いボールペンがあると、パーツを奥まで入れるのに便利です。

センターポストをボディに挿入します。
パーツのOリングにシリコングリスを塗っておくと良いでしょう。

センターポストを押し込むとしっかりとはまります。

センターポストに保持ワッシャーを通します。

ローレットキャップに白いマフラーを取り付けます。
開いた穴が外に出ています。

ローレットキャップを真空ベンチュリ本体に手でねじ込みます。
もしローレットキャップを締めながら本体が回転するようであれば、プライヤーやレンチで固定してください。

 

※黒い部分は回転するように設計されているため、ケースに取り付ける際の位置決めが容易です。

真空ベンチュリーをオン/オフバルブ本体に接続します。

テフロンテープを使用する場合、テープが細断されてベンチュリを詰まらせないように、最初の数本のネジ山にはテープを使用しないでおきます。

ホースを接続する黒い金具とバルブの反対側の金具と反対側に締め付け、整列させる。これは、回転するベンチュリの黒い部分を回転させることによって行うことができます。

 

左の画像を参考にパーツの位置を揃えてください。

青いホースを真空ベンチュリの接続口に挿入します。

付ける時はホースを押しむことでロックされます。

内部のパーツが全て組み立てられました。
外していないホースもしっかりと接続されていることを確認してください。

アルミバルブ、リミッターを所定の位置に取り付け、ケースに挿入します。

エアー継手を取り付け直し、手で締めます。

真空フィルタを取り付け直し、手で締めます。

テフロンテープまたは液体シーラーを真空計のネジ山に使用します。

テープが細断されてベンチュリを詰まらせないように、最初の数本のネジ山にはテープを使用しないでおきます。

真空計を元の位置に取り付けます。底まで入れる直前に目盛が正面を向いたら、その位置で止めてください。

 

締め過ぎないでください。テフロンテープが空気漏れを防ぐため、しっかりねじ込む必要はありません。

必要に応じて、スペーサーとしてワッシャーをネジに追加して、真空計をより高い位置で締めることができます。
手で締めてください。

バルブハンドルを元に戻します。

エンドキャップを元に戻します。ケースに押し込みます。

レンチを使用してAir In側の真鍮ナットを締めます。

真空フィルターもレンチで締めてください。
※やわらかいパーツ同士の接続箇所のため、締め過ぎないように注意してください。

組み立てが完了しました。

テスト

エアーコンプレッサーを接続し、Air-Inに0.58Mpa以上の清潔な空気を送ってください。指先を白色の真空フィルターの開口部に当てて、バルブをいっぱいまで開きます(ON側に回す)
真空計の目盛が約20~25inch Hgになることを確認してください。
※ケース内部から空気が抜ける現象は正常です。内部ベンチュリはエアーコンプレッサーの吐き出す空気を使用して真空を作り出しています。

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