木固めエースNEOに関するQ&A

長年ご愛用頂いてきました木工作品の仕上げ剤「木固めエース」「仕上げクリヤー」「専用シンナー」が、 「NEOシリーズ」となって発売となりました!

新しい木固めエース NEOシリーズは、従来の木固めエースの性能を残しつつ、ユーザー様の健康と環境に配慮し、トルエン・キシレンが含まれない、より安全に、安心してご使用頂ける木固めエースに生まれ変わりました。

また、日本塗料工業会によるホルムアルデヒド放散等級「F☆☆☆☆」に合格
さらに食品衛生法・食品、添加物等の規格基準に適合しており、食器、カトラリー等にもご使用いただけます。

木工作品や日々のご趣味に、「木固めエース NEOシリーズ」を引き続き愛用頂ければ幸いです。

※従来の「木固めエース」につきましては、取扱いを終了し、NEOシリーズに切り替わりました。

 

 

木固めエースNEOに関する Q&A
Q1. 「木固め処理」とは何か?
A1. 木材の組織は親水性の多孔質(導管、仮導管)で、不均一な構造を形成しております。
そのため、水分を吸収すると膨張し、また水分を放出して乾燥すると収縮する材質です。
この性質が木材のもつ長所であると共に、短所でもあります。この膨張~収縮を繰り返すことで、木材は割れ・反り等により変形し、「木の狂い」を生じて劣化が進行します。
「木固めエース NEO」は反応性が高く耐水性や耐候性の良いウレタン系樹脂を溶剤で希釈して、木質に良く浸透するように低粘度に調整した製品でございます。そして浸透した樹脂成分が溶剤の揮発後に、木質成分や水分と反応することによりポリマーを形成して硬化します。そこで、木材の劣化防止のために「木固めエース NEO」を木質に浸透させて、乾燥・硬化させることを「木固め処理」と呼んでおります。
「木固め処理」をしても、約80%の溶剤成分が揮発するため「木固めエース NEO」の樹脂成分(ウレタンポリマー)の濃度は導管(仮導管)内の細胞壁を固めてコーティングしますが、完全に埋めることなく空隙も残るので、ポリマーによるプラスチック化せずに木質感を維持します。
Q2. 「木固め処理」による効果は?
A2. 「木固めエース NEO」が浸透して、乾燥・硬化後に木質の導管内を硬く固めて耐久性を向上させ、乾湿繰り返しによる割れや反り等を抑制して寸法安定性を保つ効果を発揮します。
また、耐水性を維持すると共に腐食による劣化を防止します。
しかしながら、木質に対する浸透の度合いは木質(樹木)の種類、部位、形状、保存状態によって様々です。さらに、木質の含水率が大きく影響して、水分を多く含んでいると浸み込みにくくなり、効果を期待できなくなります。木質の含水率は15%以下の状態で使用されることが望ましいです(構造用建材に用いられる木材の基準となる含水率)。
Q3. 「抗菌性」、「防カビ」効果はあるか?
A3. 「木固めエース NEO」の乾燥・硬化した塗膜自体にカビの発生や菌が増殖した事例は、現在のところ報告はされていません。しかしながら「木固めエース NEO」の成分に抗菌剤や防カビ剤等の薬剤は含有されていないため、水分や異物等が表面に付着している状態では、 そこからカビ等が発生する可能性は十分にございます。特に梅雨時の様な高温多湿の環境下では発生しやすいです。その場合は洗剤等を用いて洗浄する等して除去してください。
Q4. 「木固めエース NEO」の使用目的として適した素材は?
A4. 〇適した素材:一般的な木工用木材、他「木固めエース NEO」が含浸して効果を発揮できる素材。

*注意が必要な素材
竹:表面部はツルツルしていて、浸み込まないために「木固め処理」には向きませんが、内部や切断面の繊維質には浸み込み効果を発揮致しますので、食器等工芸品に使用されている実績があります。但し、「木固め処理」後の竹は処理しないものに比べて、曲げにくく、しなり度合が減少するので曲げ細工や加工される場合はご注意ください。
MDF:「木固めエース NEO」は本来、木質の導管から浸み込んでいき、その導管壁等をコーティングして効果を発揮するものです。従って、MDFや集成材に対しては構造が異なるため、同じような効果は期待できません。しかしながら、材質によっては浸み込んでいくタイプもあり、乾燥・硬化後に耐水性や強度の向上を発揮できる用途もあります。但しその場合には、事前に「木固めエース NEO」の浸み込み度合いや素材に影響を及ぼさないか御確認の上でご使用ください。
合板:合板は薄板を貼り合わせたものなので、上記と同様に木質の導管に浸み込んで効果を発揮するということはございません。但し表面部の薄板層には塗布できますので、表面部の保護等、用途によっては使用可能です。

〇適さない素材:金属、ガラス、セラミック、プラスチック等「木固めエース NEO」が浸み込まない構造をもつ材質等。
Q5. 「木固めエース NEO」の主な用途は?
A5. 木製食器、カトラリー、木製玩具、木製楽器、家具、建材、釣り道具やスポーツ用品の木製部位(未塗装)他木工製品。盆栽・樹木等の腐朽部の腐食防止、その他。
Q6. 「木固めエース NEO」は塗布後、どの位で乾燥・硬化するか?
A6. 常温では3~5時間で乾燥し、ベトツキがなくなってきますが、研磨や加工等を行う場合は16時間以上放置してください。なお、乾燥・硬化は気温や温度の影響を大きく受けます。冬季等低温の環境下では、いつまで経っても乾燥・硬化しない場合があります。
それに対して夏季等気温が高いと乾燥が早くなり、粘度が上昇して含浸しにくくなることがあります。この場合は専用シンナーを加えて希釈してからご使用ください。
Q7. 「木固めエース NEO」は硬化後のどの位硬くなるか?
A7. 基本的に「木固めエース NEO」を木質に浸み込んで硬化するので硬さ等は直接実感できませんが、塗膜自体のみで硬度を測定すると鉛筆硬度でF位になります。
Q8. 「木固めエース NEO」はどのくらいの面積を塗れますか?
A8. 針葉樹と広葉樹等、樹木の種類によって浸み込み度合いは変わってきます。また同じ樹木でも形状や部位によっても差が生じます。例えば木口面からは多く浸み込み易いのに比べて、柾目面からの浸み込み量は少なくなるので、正確に塗布量を算出するのは困難です。
しかしながら、大よその目安として3回塗りを基準とした場合は以下の様になり、これらの数量を元に使用量を調整して塗布してください。
*240g:0.8~1.0㎡ / 480g:1.6~2.0㎡ / 960g:3.2~4.0㎡
Q9. 「木固めエース NEO」を塗布して硬化後にシンナー(溶剤)臭がする、あるいは「木固めエース NEO」を塗布して硬化した容器に温かいものをいれるとシンナー臭を発生することがある。「木固めエース NEO」の硬化後にシンナー臭が残っている場合、その臭いを消すにはどうすればよいか?
A9. 「木固めエース NEO」が硬くなって塗膜を形成しても臭いがするのは、硬化しても僅かな溶剤成分が残留していることが原因です。この臭いは時間が経てば、いずれなくなるものなのですが、塗布したものの木質や形状によっては中々消えない場合があります。茶碗やマグカップ、筒形のもののように底が深くなっている形状のものほど溶剤が蒸発しにくくなっております。また、常温では臭いがしなくても、温かいものを入れた時に残留していた溶剤成分がその熱によって、揮発が促進されて臭いがすることもあります。
対策としては、塗膜が乾燥・硬化後に乾燥炉(40~50°C位)中にしばらく放置する、または食器乾燥器中にしばらく放置することでも可能です。もし、このような加温装置がなければ、中性洗剤とお湯でよく洗って十分に乾燥さてください。それでも臭いがするようであれば、臭いがしなくなるまで以上の操作を繰り返し行ってください。
但し、煮沸した湯の中に投入をすることや、連続して熱湯を注いだり、電子レンジに入れて加熱は行わないでください。「木固めエース NEO」の塗膜は、過剰な高温状態にさらされますと劣化し、なおかつ素材の木質にも影響を及ぼしますのでご注意ください。
Q10.「木固めエース NEO」塗布前又は後に、他の塗料やオイル、ワックス等を塗りたいが大丈夫か?
A10.基本的には、「木固めエース NEO」と他の塗料やオイル、ワックスとの併用は可能です。
但し、先に塗料やオイル、ワックスを塗りますと、「木固めエース NEO」が木質に浸み込まず効果を発揮できません。従って、先に「木固めエース NEO」を塗って木質に浸み込ませた後に行ってください。
塗装の場合、「木固めエース NEO」が完全に乾燥・硬化後に、#1000位のペーパー等で研磨してから行ってください。なお、ウレタン塗料のみ、「木固めエース NEO」が半乾き(ややベトツキが残る状態)で塗装できますが、「木固め処理」して2日以上経過していた場合は他の塗料と同様に研磨してから塗装してください。
オイル、ワックスを塗布する場合も、同様に「木固めエース NEO」が完全に乾燥・硬化後に、#1000位のペーパー等で研磨してから行ってください。但し、オイル、ワックスは通常の木質に塗った時と同じく、使用状況や経時的に効果が減少してきますので、通常の定期的なお手入れ(オイル/ワックスの塗布を繰り返すこと)は必要となります。
しかしながら、着色効果を保持するという目的でオイルステイン等木質によく浸み込ませて着色した後に「木固めエース NEO」を塗布して使用されているケースもあります。但しこの場合、オイルステイン等が十分に乾燥した後に塗布する等の条件の他に、目的の仕様に適うか事前にご確認の上で御使用ください。
Q11.「木固めエース NEO」を薄めるのに、「専用シンナー NEO」の代用として、市販のラッカーシンナー/塗料用うすめ液等は使用できるか?
A11.ラッカーシンナーやうすめ液に含有されている成分によっては「木固めエース NEO」と混合するとゲル化や白濁を起こし、塗膜に不具合を起こす場合があるので使用しないでください。但し、「木固めエース NEO」の塗布を完了した後、刷毛や容器等の器具を洗浄する用途で使用することは差し支えございません。
なお、それらのシンナーに対して一般的なウレタン塗料用シンナーは使用可能ですが、念のため使用前に異常を起こさないか確認してからご使用ください。
Q12.「木固めエース NEO」の使用期限は?
A12.室温で保管して未開封の場合は、製造後約1年~1年半位になります。但し高温多湿の環境下で放置されたりした場合は、使用できなくなることがあります。よって使用期限に関わらず、中身の液が白く濁っていたり、容器の底が白くなって固化している等異常があれば、使用しないでください。
開封後の場合は出来るだけ早く使いきるようにしてください。「木固めエース NEO」が空気と接触すると、その環境下での湿度の影響を大きく受けます。湿度が低い時は、使用後密閉して、常温以下の温度・低湿度の状態で保管すれば、しばらくは何度でも使用できます。それに対して、梅雨時や夏季の高湿度状態で開封して使用しますと数日で使用できなくなることがございますのでご注意ください。一般的に保管期間に関わらず、白濁等の変質がなく、無色透明液体を保っていれば使用可能です。
Q13.「木固めエース NEO」が白く濁っていた、容器の底が白い等の状態になったが使用できるか?
A13.白濁等や容器の底が白くなっていた場合は有効成分のプレポリマーが変質してしまったため、木質に塗っても効果は発揮いたしませんので、ご使用にならないでください。
この現象は、空気中の水分や高湿度環境下等による影響によって起きる現象です。
なお、一度白濁していたり、固化してしまったら元の透明な状態には戻せず使用できませんのでご注意ください。
Q14.これまで販売していた従来の「木固めエース(A木固め)」と「木固めエースNEO」は何が違うのか?
A14.固形成分は従来と全く同じなので、乾燥・硬化後の特性も変わりません。ただ大きく違う点は、従来の「木固めエース(A木固め)」は揮発性溶剤成分の一部にキシレンを使用しておりました。しかし現在ではキシレンはシックハウス症候群の原因物質として扱われるようになりました。そこで、キシレンを全く含有していない「木固めエース(A木固め)」を、「木固めエースNEO」という名称にリニューアルして販売を開始いたしました。それに伴い、従来の「木固めエース(A木固め)」は廃盤とさせて頂きました。
Q15.「木固めエース NEO」とこれまで販売していた従来の「木固めエース(A木固め)」との併用は可能か?
A15.基本的な成分は同じで、キシレンの含有の有無を気にしなければ併用は可能です。
もし手元に従来の「木固めエース(A木固め)」をお持ちの場合、従来の「木固めエース(A木固め)」塗った上に「木固めエース NEO」を塗布したり、その逆に「木固めエース NEO」を塗った上に従来の「木固めエース(A木固め)」を塗布して使用することは問題ありません。また従来の「E専用シンナー」を「木固めエース NEO」に添加しても大丈夫ですし、「専用シンナーNEO」を従来の「木固めエース(A木固め)」に使用しても問題ありません。
但し、従来の「木固めエース(A木固め)」は製造を中止してある程度時間が経過していますので、劣化している可能性があります。従来の「木固めエース(A木固め)」が使用前に白濁していている等の異常があったら、使用しないでください。
Q16. 「木固めエース NEO」の耐熱温度は?
A16. 使用環境や塗布条件によって変わってきますが、「木固めエース NEO」自体が完全に硬化し場合の耐熱温度はおおよそ80°C位が目安となります。木固め処理した食器を自動食洗器等で洗浄することは可能です。また、木製の器やカップに熱湯を注ぐ場合には瞬間的には90°C以上の湯と接しても、加温し続けない限りは湯の温度も下降しますので、すぐに木固め処理がだめになってしまうことはございません。しかしながら、常温のみで使用していたものに比べれば耐久性に差が生じます。
なお、沸騰した湯の中に投入することや、電子レンジでの加温等、そして高温に熱した鉄板と接する等木質自体が焦げたり、傷んだりするような熱に対しては劣化や剥離が起きますのでご注意ください。

 

 

注意事項

※作業の前に必ずお読みください。そして内容を十分ご理解の上、ご使用ください。

 

1.取扱い上の注意

  • 引火性の高い有機溶剤を含有しておりますので、火気厳禁を厳守してください。タバコ、ストーブ等高温体や着火源となるものから遠ざけてください。また、静電気も火災の原因となりますので、容器を接地する等予防対策を行ってください。
  • 作業する場合は、換気扇等を使用して換気を十分に行うか、風通しの良い屋外等で行ってください。
  • 身体に直接触れないように、保護具(手袋、マスク、眼鏡、作業衣、前掛け等)を必ず着用してください。保護手袋は(ポリエチレン製等耐溶剤性のあるもの)を着用してください。
  • 直接臭いを嗅いだり、吸引しないようにご注意ください。作業時は保護マスク、有機ガス用防毒マスク等を着用してください。
  • この製品が手についた場合、ウエス・ティッシュ等で素早く拭き取り、石鹸で十分に洗い落としてください。落ちにくい時は工業用洗剤や台所用クレンザー等研磨剤を含有したものが効果的です。万が一、皮膚に痒みや炎症を起こした場合は医師の診断を受けてください。
  • この製品が目に入った場合、流水で数分間洗浄してください。症状が回復しない場合や、様々な症状があらわれた場合は直ちに医師の診断を受けてください。
  • もし飲み込んでしまった場合は、無理に吐かせず安静にして直ちに医師の診断を受けてください。

 

2.作業上の注意

  • 塗布面のホコリ・汚れ・異物を取り除く。油分等除去しにくいものは専用シンナーを用いて落としてください。
  • 塗布後の乾燥には充分時間をかける。(常温で16時間以上)
  • 乾燥不足の木材は取扱いに注意。適正な含水率は15%以下が望ましい(構造用木材の含水率)。
  • 水分や油分のない、汚れのない充分に乾いた用具を使う。(水分は樹脂と反応して白濁や固化を起こし、油分は乾燥を阻害する性質があります。)
  • 必要量だけ取り出し、出来るだけ開封時間は短くして、空気との接触を最小限に抑えてください。
  • 使用後は容器の口元をよく拭き、フタは小出しした後に縁を拭き取ってから締めてください。樹脂成分が残ったまま締めると、固まってしまい次にフタが開けにくくなります。
  • 一度容器から取り出し、使用後に残ったものは元の容器へ戻さないでください。たとえ少量でも、連鎖的に反応してしまい、元の容器に入っていた分まで全て使用できなくなってしまいます。
  • 河川や下水、土壌等環境への放出は避けてください。

 

3.保管上の注意

  • 容器を密閉し、直射日光や高温・多湿を避けて、涼しい場所に保管してください。
  • 子供の手の届かない冷暗所に保管してください。
  • 火気厳禁。高温体や着火源となるものの側には絶対置かないでください。

 

4.廃棄上の注意

  • 内容物や容器の廃棄に関しては、各都道府県の関係法令に従い、許可を受けた専門の廃棄業者に委託してください。
  • 下水や河川等には絶対に流さないでください。

 

5.その他

塗り直しができないものに塗布する時や、初めて使用される場合は、事前に材料の端材や塗布して影響のでないものに塗り、確認してからご使用ください。その際、乾燥度合いや硬化性等の性状、及び仕上がり具合や色調等使用目的に適しているかどうか事前にご判断してください。

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