ウッドカーバー本人の発想から生み出され、なお進化をし続ける、独創的なカービングツール MANPA。
きっと使い手の独創性にもシゲキを与えてくれます。
このページでは制作の主な工程でMANPAの道具を使用している作品をご紹介します。
彫刻だけでなく、カトラリー・うつわ・ガーデニングなど、さまざまな分野でMANPAの活躍の場があるはずです。
各作品に使用した道具を作業風景とともに具体的に解説。 少しずつ掲載作品を増やしていきます!
カトラリー





ウォールナットでコーヒーメジャーを作りました。
① 匙の内側をサンディングボールの形に委ね、半球状に削る。
② アウトラインをバンドソーで粗取りする。
③ サンディングシャフト(ボールノーズ)で外側を造形する。
④ サンディングスピンドル(ペーパー#240)で表面を整える。最後にハンドサンディングで内側も外側も滑らかに仕上げる。
うつわ





朽ちたケヤキの表情をそのまま活かして器を作りました。
① マルチカッターで内側を削る。
② トライアングルカッターの三角形の直線を利用して外側を直線的に削る。
③ サンディンフレックスで研削して滑らかな曲面に仕上げる。
④ 内側は小径のベルトカッターで名栗仕上げにする。





クスを使って四本脚の器を作ってみました。
① ベルトカッターで内側を削る。切削痕を残したままの仕上げとする。
② 外側および脚を同じくベルトカッター(ラウンドカッターΦ6mm 刃)で粗削りした後、2サンデイングホイールで形を整える。
③ 縁と脚に水平線上の墨付けを施す。
④ 墨付け通りに手鋸で切り落とす。その後内側を改めてベルトカッター(ラウンドカッターΦ6mm 刃)で仕上げ削りをする。





ヒノキの丸太からバスケット型のうつわを削り出しました。
① 2“ホールカッターにリーチエクステンダーを連結させて、丸太の側面に貫通穴を開ける。
② ベルトカッターでバスケットの取っ手を残しつつ穴を広げる。
③ 外側の形もベルトカッターで整える。
④ サンディングフレックスを用い、#120→#240 のペーパーで滑らかに仕上げる。
外側はΦ75mmで、内側は 50mm+アシストツール 1 でサンディングする。
スカルプチャ





タモを使ってタツノオトシゴを作ってみました。
① アウトラインをバンドソー(3mm ブレード)で切り抜く。
② ミニカービングビット SCR (丸) で骨格を立体的に削り出し、ウロコ表現を施す。
③ ヒレやアゴの付根の際をミニカービングビット SCT (三角) で削る。その後、ヒレにスジをつける。
④ コンケーブアイカッターで目を表現する。焦げるまで押し付けず、わずかに陰影を感じさせる程度にとどめる。
インテリア





丸太の割れたところを生かして、ほのかに照らす丸太の照明づくりに挑戦してみました。
丸太の割れ目部分だけでは 灯りが少ないので、丸太を少々持ち上げてみました。
5,6年前に植物を飾ろうと花台として我が家にやってきた杉の丸太。
自然に丸太の木肌も焼けて、いつの間にかパックリと割れも。
① 丸太の内側をベルトカッターに2ラウンドカッター(Φ12mm刃)を取付けて〝バリバリ〟と削り、
その後 2 サンディングホイールに付け替えて形を整えました。
② サンディングフレックス Φ100mmを使って、丸太の上部(木口部分)を#80〜#240までサンディング。
③ 木口部分だけオイルを塗ってみました。
ガーデニング





どんぐりの木を使って鉢を作ってみました。
① 穴の入口をベルトカッターで円形に刳る。
② 2ホールカッターで穴を深く掘り込む。
③ クラックカッターで下面に杭を挿し込む穴を加工する。
④ 杭となる枝を叩き入れる。
カーペントリー





クスを使って椅子を作ってみました。
① 座板の下面に 2" ホールカッターでホゾ穴を掘る。穴の中央に残った部分をドリルビットで削り取る。
② 座板の木口面をマルチカッターで斫って形を整える。
③ 脚となる部材の一端にマルチカッターで丸ホゾを加工する。
④ 脚を座板に叩き入れる。