動画のモデルはピストンクランプ マキシプレス Fです
PIHERのピストンクランプ最大の特徴、ダブルスクリューピストンシステムとは?
普段は外側から見ることのできないピストンクランプの内部を覗いてみます。
内部には両端に正ねじと逆ねじが刻まれたダブルスクリューが。また、そのねじは三角ねじであることがわかります。
一般的にクランプにはすべりがよく磨耗しにくい台形ねじが採用されるケースが多いですが、その反面ねじが緩みやすいという欠点も。
PIHERのピストンクランプ全モデル、緩みにくさと締結力に優れた三角ねじを採用しています。
ダブルスクリューピストンシステムだから、ハンドル1回転で通常の倍の速さ、倍の強さでクランプ可能。
通常のクランプに比べ、より少ないハンドル回転数で同じピストンストローク量を得られ、より軽い力でハンドルを回して大きなクランプパワーを発揮できるのです。(マキシプレスMを除く全ピストンクランプ共通)
ハンドルを回すとあら不思議!ピストンはハンドルの回転につられて回転することなく繰り出されてきます。また、ピストンクランプにはボールジョイントパッドがありません。
※マキシプレスMに限り可動ジョーが回転しますが、回転する力がほとんど伝わらない構造なので、クランプ対象がズレてしまうことはありません。
無回転で真っ直ぐに繰り出されるピストンなら、接着剤の圧着工程でもずれない!また、ボールジョイントパッドがないほうが板の木口面などの接触面積の小さい対象や傾斜のついた面に対してもよく効きます。(全ピストンクランプ共通)
ピストンクランプはスクリュー部分が露出していないのでスクリューがゴミを巻き込んで動きが渋くなったり、溶接作業においてスパッタにねじ山がおかされる不安も減少。
※マキシプレスM、E、F、R、XXLはフルカバード。ピストンマルチ、クラシックE、F、エクストラディープははピストン側のスクリューは露出しませんがハンドル側は露出するためハーフカバードとなります。
※動画右側に登場するクランプはピストンクランプではありません。
可動ジョーに配置されたノンスリップギザギザパッドが、クランプを締め込めば締め込むほどバーにがっちりと噛み付きます。
締め込む際はもちろん、締め込んだあとにクランプにガンガン衝撃を加えても、クランプが緩むことはありません。(全ピストンクランプ共通)
マキシプレスE、F、Rの可動ジョーにはテンションスプリングが配置され、クランプを立てても逆さまにしても揺すっても、可動ジョーが滑り落ちることはありません。
ジョーをスライドさせたい時はジョーを少しだけひねって動かします。(マキシプレスE、F、Rのみの機能)
マキシプレスのカーブドジョーなら、クランピングポイントの手前に邪魔な段差があっても多少の段差ならあて木を用意しなくても干渉せずにクランプ可能。(マキシプレス M、E、F、R、XXLのみ)
マキシプレスの固定ジョーに十字に刻まれたV溝によって鉄パイプや丸棒なども安定してクランプ可能(マキシプレス M、E、F、R、XXLのみ)
※マキシプレスMのみ、可動ジョー側にV溝加工がされています。
可倒式ハンドルはまっすぐでもL字型でも使用可能。L字形に倒せば力が入れやすく、障害物があって360度回せないときは180度反対に倒して障害物を避けることができます。(マキシプレスM、E、F、R及びピストンマルチのみ)
専用クランプパッド(別売)もご用意。(マキシプレスMを除くピストンクランプ全モデル対応)
台の上に安定して仰向けに立てられるマキシプレスならインスタント卓上バイスとしてこんな使い方もOK。(マキシプレス E、F、R、XXLのみの機能)
機能 | マキシプレス | ピストンマルチ | クラシック | エクストラディープ | |
---|---|---|---|---|---|
ダブルスクリュー ピストンシステム |
1回転で2倍繰り出される 少ない回転でパワーが出せる |
○※1 | ○ | ○ | ○ |
ピストンがまっすぐ出るので、 傾斜面やクランプしにくいところでも効く |
○ | ○ | ○ | ○ | |
ピストンがまっすぐ出るので、 クランプ対象がずれたり動いたりしない |
○ | ○ | ○ | ○ | |
ノースリップブレーキ | ギザギザパッドで、クランプ時に ジョーとバーが滑って力が逃げるのを防ぐ |
○ | ○ | ○ | ○ |
スクリューカバー | スクリューがフルカバーされているので 溶接の作業も安心 |
○ | △ ハーフカバード |
△ ハーフカバード |
△ ハーフカバード |
クランプパッド(別売) | 材料を保護できる | ○※1 | ○ (標準付属) |
○ | △ ピストン側のみ 装着可 |
可倒式ハンドル | より力がかけやすい | ○ | ○ | ― | ― |
ハンドルが取り外しできる | ○ | ○ | ― | ― | |
ピストンの グリスニップル装備 |
ピストンメカのグリスアップができる | ○※1 | ― | ― | ― |
可動ジョーの スプリングストッパー |
スプリングストッパー内蔵の可動ジョーは どれだけゆすっても動かない |
○※1 | ― | ― | ― |
固定ジョーに十字のV溝 | パイプなどを安定してクランプできる | ○※2 | ― | ― | ― |
ジョーの形状 | 固定ジョーがカーブしていて H鋼のでっぱりなどの障害物を避ける |
○※1 | ― | ― | ― |
テーブルの上に安定して立つので 卓上バイスとしても使える |
○※1 | ― | ― | ― |
※1 マキシプレスM(軽作業用)のみ、指定の機能はありません
※2 マキシプレスM(軽作業用)のみ、可動ジョー側にV溝加工がされています
モデル | 用途 | バー太さ | バー長さ | フトコロ | クランプ力 | イメージ | シリーズ名 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M | 軽作業用 (ライトデューティー) |
1.8×0.7![]() |
12 | 15 | 20 | 25 | 30 | 7 | 400kg | ![]() |
ピストンクランプ マキシプレス M |
||||
E | 中軽作業用 (ミディアムライトデューティー) |
3×0.8![]() |
20 | 40 | 60 | 8.5 | 900kg | ![]() |
ピストンクランプ クラシック E |
||||||
20 | 30 | 40 | 60 | 9.5 | 900kg | ![]() |
ピストンクランプ マキシプレス E |
||||||||
F | 普通作業用 (ノーマルデューティー) |
3.5×0.8![]() |
30 | 60 | 100 | 150 | 12 | 900kg | ![]() |
ピストンクランプ クラシック F |
|||||
20 | 30 | 60 | 100 | 150 | 12 | 900kg | ![]() |
ピストンマルチ | |||||||
30 | 60 | 100 | 150 | 12 | 900kg | ![]() |
ピストンクランプ マキシプレス F |
||||||||
R | 重作業用 (ヘビーデューティー) |
4×1![]() |
60 | 16 | 1000kg | ![]() |
ピストンクランプ マキシプレス R |
||||||||
XXL | 超重作業用 (エクストラヘビーデューティー) |
6×1.2![]() |
60 | 19 | 2200kg | ![]() |
ピストンクランプ マキシプレス XXL |
||||||||
K | 特に深いフトコロ (エクストラディープ) |
4×1![]() |
30 | 40 | 200kg | ![]() |
ピストンクランプ エクストラディープ 40K |
||||||||
60 | 50 | 150kg | ![]() |
ピストンクランプ エクストラディープ 50K |