Hold Fast バキュームチャックの魅力

吸って固定するバキュームチャックの魅力を紹介


 

ウッドターニングで材料を固定するといえば、金属製のチャック。
しっかり材料を固定するのに欠かせないものですが、固定の為にうつわの底に作ったリセス(凹)やテノン(凸)を取り除く際、金属製のチャックでは傷がついてしまい、「仕上げの固定方法」に多くのウッドターナーが悩まされてきたのではないでしょうか。


そんな問題に強力な助っ人となるのが バキュームチャック!

 

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1.空気の力で材料を固定するため、キズをつけません。

チャック内の空間を減圧することで大気圧の力でワークを固定できる、画期的な方法です。

2.ナチュラルエッジの作品のような、フチが平らではない作品でも固定できます。

コールジョーやボウルジョーなどでは固定するのが難しかったナチュラルエッジボウルなど、フチが平らではない形状の作品にも対応できる魅力は大きいです。

3.大きなサイズの作品にも対応可能。

チャックサイズは3種類。

8インチサイズのバキュームチャックを使うと大きめのワークにも対応可能になります。

 

 

 

Hold Fast バキュームチャックの特徴

一般的なバキュームチャックでは、真空ポンプを使用します。
真空ポンプというと使用するシーンが限られるため、なじみがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。


Hold Fastのバキュームチャックは、「空気を吐き出す力」を使って「吸う力」を生み出すジェネレーターが特徴。


つまり、真空ポンプではなくエアーコンプレッサーでチャッキングができる!

 

エアーコンプレッサーはお掃除や空気入れ、エアーツールを取り付けてタッカーやドライバー、塗装など様々な用途で使えて便利です!

 

Hold Fast バキュームチャックが使える木工旋盤は?

導入のしやすさもHold Fast バキュームチャックの特徴です。

 

・約9.8mmの全ネジパイプが主軸に通せる。(MT2のモールステーパーサイズを持つ旋盤のほとんど)
・主軸サイズが1”x8tpiのもの、またはスピンドルアダプターで変換できるもの。

 

詳しくはHOW TO「Hold Fastバキュームチャックの取り付け」をご確認ください。

 

Hold Fast バキュームチャックが使えるエアーコンプレッサーは?

推奨能力
・空気吐出量 約70.8L/分以上
・設定圧力 約0.48Mpa~約0.86Mpa

※達成可能な真空度は気圧や海抜、天候により異なります。可能な限り能力的に余裕のあるエアーコンプレッサーを使用してください。
※圧力はこの範囲内でのみ動作します。これより大きな能力を持つコンプレッサーをお持ちの場合は、エアレギュレータ等を使用して、適正値まで出力圧力を落としてからご使用ください。
※コンプレッサーはオイルフリー式のものをご使用ください。

 

 

詳しくはHOW TO「Hold Fastバキュームチャックの使い方」をご確認ください。

 

バキュームジェネレーターの仕組み

<コンプレッサーの『吐く力』を使って『吸う力』を生み出す>

バキュームジェネレーターの内部には、真空を生み出すための「アスピレーター」と呼ばれる部品(下図参照)が入っています。アスピレーターは横倒しになった砂時計のくびれ部分に細いストローが取り付けられた形状の部品です。
この筒の右側(入力口:A)にコンプレッサーからの圧縮空気を送り込むと、その空気は左側(排気口:B)に流れていきます。
圧縮された空気がこの筒のくびれ部分を通り抜ける際に、通過する空気の圧力は周りより低くなります。その時の減圧状態がストロー側(バキュームホース:C)の空気を引き込むことによって、バキュームチャックの真空状態を生み出すことができます。
(この効果はベンチュリー効果と呼ばれます。)

 

バキュームチャック内の真空状態を作り出すために、ジェネレーターの動作時は常に圧縮空気を送り込み続ける必要があります。コンプレッサーからの圧縮空気の吐き出しが減ったり、止まったりするとチャック内の真空状態を保つことが出来ませんので、ご注意ください。

バキュームジェネレーターの構造上、コンプレッサーからの圧縮空気は常に送り込む必要があり、同様に吸った空気は常に吐き出し続ける必要があります。その時に発生する排気は本体カバーの隙間(バキューム調整ダイヤルの根元・本体左右の黒いカバー・エア入力口の根元・バキューム出力口の根元)各部から分散された状態で少しずつ外部に排出されます。また、併せてジェネレーター内部からプシューという排気音が発生しますが、空気が漏れているわけではありません。

これは、
1.大きな排気穴を開けるなどして排気位置を限定することにより、高圧の空気が一度に吐き出され、ジェネレーターを設置する周辺のエアフローに影響を与えることを避けるため。
2.ジェネレーター本体内部を正圧状態にすることで、ゴミや埃の侵入を防ぐため。
の構造ですので、実際のご使用に支障はありません。

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