★ KERV 卓上手押しカンナ盤 ワイド205
¥115,500(税込)
KERV 卓上手押しかんな盤 には本商品 ワイド255 の他に ワイド205 もあります。
最大切削幅が異なりますが、テーブルの長さおよびフェンスの寸法は同じです。また、替刃も共通です。
ワイド205モデルを動画でご紹介
(C)Offcorporation
卓上タイプなのに幅はたっぷり255mm。定盤は鋳鉄製で平面性に優れています。
切削厚を調整する前定盤の昇降は固定ノブと昇降ノブの操作のみで、いずれも軽く回せます。
最大切削厚は3mmですが、被加工材の幅や硬さなどから切削抵抗を勘案すると、推奨は概ね1mm以下です。
① 低切削抵抗
② 長寿命かつ低ランニングコスト
③ 刃の交換簡単
④ 集じん効率◎
⑤ 低騒音
① 切削抵抗が小さい
一般的なブレードタイプの手押しかんな盤の場合、ブレード幅ごと一気に切り込みます。
一方、このカッターヘッドには1辺15mmの正方形の小さなチップ状のカーバイドカッター(超硬刃)が規則的に20個(6列に4個ないし3個ずつ)配列され、小刻みに切削します。
切削抵抗が比較的小さく、硬い広葉樹や杢の美しい材質もスムーズに平面に削り上げます。
※わずかに縦筋が入ることがありますが、概ね素地調整のためのサンデイングで落とすことができる程度です。
加工サンプル
A)スギ(軟らかい針葉樹)
軟らかい樹種は繊維破壊が起こりやすいので、なるべく逆目(さかめ:繊維方向に逆らう向き)の少ない方向に削ってください。上図のサンプルは木裏(樹芯側の面)を順目(ならいめ:繊維方向に沿う向き)で削ったもの。
繊維破壊はほとんど生じず、剥離しやすい秋材(年輪に沿った色の濃い硬い部分)の欠けもありません。
B)ホワイトアッシュ(広葉樹環孔材・節あり)
節周りの縮み杢の一部に毛羽立ち程度の微細な逆目ぼれ(逆目方向の切削による繊維破壊)が発生したものの、他の場所は至って良好。
C)カリン(広葉樹散孔材・硬材)
硬い唐木の一種。チップタイプは切削抵抗が小さいので硬い樹種も比較的軽くスムーズに削ることができ、平滑な面が得られます。
D)ニレ(広葉樹環孔材・瘤杢)
繊維が複雑に入り組んだ瘤杢(こぶもく)も、ほとんど逆目ぼれや入皮(いりかわ:樹皮が木目に入り込んで生じた斑点状の色の濃い部分)の欠けなどなく概ね良好。
※切削の結果は被加工材や刃物の状況、また切削深さや送材速度などにより異なります。
上記の加工サンプルは切削結果の一例であり、性能を保証するものではありませんのでご了承ください。
② カッターの寿命が長い
超硬刃(カーバイドカッター)は高くつくと思われがち。
しかし、一般的にハイス鋼の10倍刃持ちがよいと言われます。一つのカッターには四辺すべてに刃が付いているので、10×4で40倍の刃持ちが期待できます。
その上、砂利や金属片の混入などにより刃が欠けたときには、必要な箇所のみを再セットすることもできます。
研磨のコストに交換の手間暇を勘案すれば、むしろ経済的と考えられるのです。
特に本機は耐摩耗性に優れた超微粒子超硬刃を採用しています。
超硬刃仕様
寸法:15 x 15x2.5mm
刃先角:30°
超硬材種記号:T10MG
ロックウェル硬さ:92.3 HRA
粒子等級 / サイズ:MG(超微粒子) / 0.7-1.0㎛
製造国:ドイツ
③ 刃の交換が簡単、そして安全
カッターが収まるシート部は精密に加工されているため、カッター装着時に微調整は必要ありません。
ただし、粉じんや高粘度の防錆剤の塊などは精度の大敵。カッター取り付け時にはシート部をきれいに保ってください。
固定スクリューにはしっかり締まるトルクスネジを採用。専用のレンチが標準付属しています。
セッティングミス防止のための目印となる「1・2・3・/」の刻印がチップの各コーナーに記されており、作業がスムーズに行えます。
長いブレードに比べてセッティング時の怪我のリスクが小さいのも良い点です。
替えのカーバイドカッターは10個入セットで販売されています。
④ 集じんがスムーズ
カンナ屑が小さいので集じんフードやダクトに詰まりにくい。
Φ38mmの集じんホースですら詰まることなく集じんできます。
⑤ 比較的騒音が小さい
一度に切削する面積の大きい電動カンナは一般的に木工機械の中でも比較的騒音が大きいと言えますが、刃物の風切り音や切削音がブレードタイプに比べて小さいのも特長。
インフィードテーブル(前定盤)とアウトフィードテーブル(後定盤)両方とも各々4か所のネジ操作によって水平面を微調整することができます。
黒い楕円形の防塵キャップを外し、両側の2本の固定ネジと中央奥のレベル調整ネジ、双方の開閉によって調整します。いずれも付属の4mmの六角棒レンチが適合します。調整作業には操作性の高いT型ハンドルタイプのレンチ(別売品)もおすすめです。
また、定盤の平面度の計測とカッター前後の段差(削り量)の設定にはストレートエッジ(直定規)とシックネスゲージ(すきまゲージ)が便利です。
※金尺などの物差しは長さを計測するためのものですので、真直度が高いとは限りません。
フェンスはアルミの押出成形。幅広で長い材料の木端面を加工するときにも安心感のある十分なサイズです。
90~135°の任意の角度で固定できる可変式。90°、135°の両地点には微調整機能が付いているので、角度の精度も追及できます。
また、作業者側に(上図では左に向かって)フェンスを寄せることもできます。最小加工幅約55mmのところまで任意の位置に固定できるので、細い材料をたくさん削るときなどにカッターをなるべくまんべんなく使用するように調整することができます。
さらに、荷重によるフェンスのたわみを防止するフェンススタビライザーが付属。特に90°、135°の両地点で有効に働きます。
全長775mmのテーブル両端に格納されているエクステンションサポートを引き出すと、最大1350mmにまで拡張できます。長い材料を加工するのも安全、安心。
両端の横棒部分のレベルの微調整機能も付いていますので、テーブルの平面に高さをぴったりと合わせることができます。
※エクステンションサポートは定盤と同等レベルの平面再現性はありません。あくまで材料保持の補助としてお使いください。
長い材を加工する際に、より高い精度と安全性を得るためにはローラースタンドの活用をおすすめします。
原則として加工時にはプッシュブロックをお使いください。標準付属のプッシュブロックのハンドルには傾斜が付いており、自然とテーブル面とフェンス面両方に対して同時に押さえつける力が加わります。接触面が滑りにくい高密度のスポンジパッドになっているので、しっかりグリップしてくれます。
手押しカンナ盤は最も切削屑が発生する機械のひとつ。安全快適な作業のために集じんは欠かせません。
Φ100mmのダストポートおよびΦ100-65mmの変換継手が標準付属しています。
A)ダストポートなし
排出口が滑り台のような形状になっているので、切削屑が滑り落ちてきます。
屑が蓄積すると中に溜まって上の刃口から屑が吹き出し、被加工材の切削面にも悪影響を及ぼす可能性があります。適宜屑を取り除いてください。
※排出口から直接カッターに触れることができますので、手を入れることは避けてください。
電源をOFFにした上で、出口付近の粉じんを掃除機で吸い取るか箒で掃き出してください。
B)Φ100mmダストポート
接続例
① Φ100mm 透明集じんホース、Φ100mm フレックス集じんホースなど
② ねじ込み段継手 75mm ⇒ Φ75mm 透明集じんホース
C)Φ100mmダストポート + Φ100-65mmの変換継手(標準付属)
接続例
① Φ65mm 透明集じんホース、Φ65mm フレックス集じんホースなど
② Φ65mm カプラー(Oneida専用) ⇒ Φ65mm 透明集じんホース(Oneida専用)など
③ Oneida ダストデピュティーの付属エルボ
D)Φ100mmダストポート + Φ100-65mmの変換継手 + 京セラ 集じんアダプタ 38
接続例
① マキタ 集じん機 VC0820など
※切削屑が細かいのでクリーナータイプの集じん機のホース(Φ38mmなど)でも集じんは可能です。
ただし、タンクの小さいクリーナーは直ぐにいっぱいになってしまいますので、ご注意ください。
電源 | 100V(50/60Hz) |
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モーター | 1.5HP |
定格消費電力 | 1100W |
定格電流 | 12A |
カッター回転数 | 12,000rpm |
最大切削幅 | 255mm |
最大切削深さ | 3mm(推奨1mm以下) |
カッターヘッド直径 | 51mm |
超硬チップ寸法/数 | 15×15mm / 20個 |
テーブル寸法 | 長さ775 x 幅255mm |
テーブル面高さ | 210mm |
フェンス寸法 | 長さ610 x 高さ110mm |
フェンス角度 | 90°~135° |
本体寸法(接地面寸法) | 幅844 x 奥行520 x 高さ325mm(幅485 × 奥行340mm) |
重さ | 約33kg(梱包重量 37kg) |
標準付属品 | Φ100mmダストポート Φ100-65mm変換継手 プッシュブロック 2個 トルクスレンチ 六角棒レンチ(2.5mm、4mm) 日本語取扱説明書 |
※商品の仕様は改良の為、予告なく変更する場合がございます。