十二番三太夫さんのレビュー一覧

1 ~ 9 件目を表示しています。(全9件)

安い野地板でもお洒落な箱が組める

投稿日時:2024/01/01 20:50:30

レビュー対象商品:LEIGH ボックスジョイントジグ B975

おすすめ度:

出来ればボッシュやポーターケーブルなどの、ハンドル位置がとても低い固定ベースのルーターを使う事をお勧めするが、とにかくこの治具は特別な準備も、面倒な微調整も要らずにすぐにボックスジョイント加工に入れる点が、作業場の隅にちょっと常備しておきたくなる理由だ。よくある治具だと、何度もテストカットや調整が必要で、時間や材がとても勿体なく、ついついボックスジョイント「でなくてもいいや」になってしまう所、この治具ならばヒョイと取り出してすぐに使えるので、気軽に加工が楽しめる。この手軽さこそがアドバンテージだろう。説明書の手順を守ってきちんと作業すれば、確実に精度の高いボックスジョイントが出来上がる。特筆すべきは一番最初にビットを彫りこむ位置を、設定できるという点!ルーターテーブルとマイターゲージで行う加工方法では、板の幅によっては最後の”うさぎの耳”がとても薄くなってしまう場合があるのだけれど、この治具ではそれを見越して、まず最初にビットを入れる位置を微調整できるので、最初と最後の”うさぎの耳”の幅を、均等にすることができる点が、とてもありがたい。それこそ、買ってきた野地板のような安い下地材でも、見栄えのする木製あられ組箱になってしまうのだから、支払う対価に見合う価値はある。アメリカから購入しても80ドルくらいだから、為替レートと空輸送料を考えるとこちらで購入したほうが安い。

もう少し安かったら、と思っていたがどうやらこれは安いらしい

投稿日時:2024/01/01 20:36:15

レビュー対象商品:Tスロット・ホールドダウンクランプ

おすすめ度:

OTOROのダブテールTスロットトラックと組み合わせて、スライド丸ノコの小ピース加工に用いたり、ボール盤の部材保持用として愛用中。なんだかパーツ構成の割には1個当たりの単価、高くね?と思っていたが、AliExpressあたりで安いの探しても、向こうでも1個900円プラス日本までの送料750円とか、かかるのね。だったら、ここで複数何か購入するついでにいくつか求めた方が、よりお得というもの。欲を言えば、Tボルトネジのピッチを日本の規格にしてほしいところ。

TRITON TRA001所有者に朗報!

投稿日時:2023/12/07 07:26:16

レビュー対象商品:ユニバーサルルーターベースプレート(国内ルーター用)

おすすめ度:

もともとマキタRP2301FCと日立M12V2に使おうと思って購入したのだけれど、そちらの目的はもちろん合格で、ネジ穴もぴったりだしブッシュガイドのセンター出しもばっちり。LEIGHのダブテールジグで快適に倣い彫り作業が出来た。
で、同じく手持ちのルーターで、このようなブッシュガイドでの倣い彫り作業が”事実上できない”のが、TRITONのTRA001(TRJ001含む)。別売りでTGA250という、テンプレートガイドキットがリリースされていることにはなっているものの、高儀に問い合わせたら「取り扱う予定はありません」とのことだし、Ebayなんかでも出品されない。
何となく本商品を手に取って、矯めつ眇めつしているうちに、「これって、TRA001のベースプレートと、サイズ同じじゃね?」と思って、戯れに合わせてみたらなんとぴったりシンデレラフィット!TRA001は、コレットチャックの外径が実はブッシュガイドの内径とぴったり一致する。だから、ビット交換モードでコレットを突き出せば、センタリングツールも不要でバッチリセンター出しもできる。さすがに固定用のネジ穴は自分で開けるしかないが、透明なので位置合わせぐらい容易だろう。1/4と1/2ビットで段付き穴を加工すればほら、出来上がり。実際に使用してみると、不可能と思われていたTRA001でのポーターケーブルタイプのブッシュガイド使用が、こんなに簡単にできるではないか!
そういう訳で、TRA001購入してからブッシュガイドやりたくなって、手に入らずに落胆している人には特におすすめ。

高価だがそれだけの有用性はあり

投稿日時:2023/08/12 22:12:55

レビュー対象商品:OTORO アジャスタブルフェンス 36”

おすすめ度:

先にこれの24インチを購入、趣味の家具などを製作する際の正確な溝彫りという、いわゆるDADOジグとして使用するつもりだったので、奥行き60センチ以上の溝なんて彫らないだろう、と思っての事だった。だが、使っていくうちにこれってトリマーやルーターのジグだけに使ってはもったいないと思うようになった。丸ノコをミゾキリのように使ったり、これ自体をルーターテーブルのフェンスの後ろにピタッと寄せれば、フェンスの突き出し量を0.1ミリ単位で微調整できる。あれ?これ60センチ(24インチ)だと足りない場面、結構多くね?と。用途を拡張させると、やはり2サイズ欲しくなってくる。取り回しの良さから、溝堀DADOジグとして相変わらず24インチの出番も多いが、やはり36インチも重宝する。購入の際は、ワイドジョーとバーエクステンダーも同時購入されること、Kregのベンチクッキーも買っておくと良い。
尚、裏技的になるが、既に24インチを持っているが加工材が60センチ以上あって挟めない、という場合には「システムバークランプ」の36インチないし50インチを別途購入すると良い。このフェンス、本体はこのシステムバークランプなので簡単に移植できる。あとは、カラーフェンス面に直線の出ている角材を両面テープで張り付ければ、即席ではあるが1/10システムそのままに1m以上の加工も可能となる。

強度、平滑性、耐久性に優れる(ただしセンターリングに難あり)

投稿日時:2023/08/12 21:53:45

レビュー対象商品:Kreg インサートプレート PRS4038 (取付け穴無し)

おすすめ度:

「値段バカ高いのにアルミじゃないんだぁ・・・」と、がっかり要素にもなり得る樹脂素材なのだが、特殊な樹脂らしく、厚みがあってヒケもなく、丈夫さはかなりのもの。HIKOKIのM12V2という、かなり大ぶりのプランジルーターを、もちろん逆さ吊りでぶら下げているが、歪む気配は全く見られない。定規を当てても非常に平面性が高く、使用に当たって材を何度も滑らせているが、摩耗の気配は感じられない。意外と、アルミよりも強いものなのかもしれない。
付属のセンターリングが3枚付いてくる。専用の器具で確実なロックができ、信頼性は高いのだが、欠点が2つある。①付属の3点のサイズだけではまともに使えないので、別売りの5個セットがすぐに必要になる。一緒に買った方がよい。②赤いリング装着時、しばしばセンターがずれる。普段使いには問題ないが、LEIGHのスルーダブテールジグなどを使用する際、テンプレートガイドブッシュを装着するときには大いに問題アリ。これは良くわきまえて、装着時にロックの力加減に心を砕くと、ちゃんとセンターの出るポイントがあるので、そういうものだ、と理解して扱うしかない。
全体的に見れば、さすがKreg製品であり、よく出来ていると評価できる。

テーブル面との面一(つらいち)に最適解!

投稿日時:2023/08/12 21:38:37

レビュー対象商品:Kreg インサートプレートレベラー PRS3040

おすすめ度:

ルーターテーブル作る際に避けて通れない、テーブル天板へのインサートプレートセッティング。たいてい、プランジルーターのストッパブロックにインサートプレート自体を噛ませて厚みを写し取り、彫りこむことで天板と面の高さをあわせるステップを踏むことだろう。だけれど、ルーターテーブルって、一度セットしたら外さないだろうと思っていたこのインサートプレートやルーター本体、わりと取り外すことが多かったその都度天板に埋め込んだイモネジなんかで高さ面の調整をするわけなんだけれども、結構煩わしい。
このレベラーはその点とても画期的だ。8本のロングイモネジで、4辺全てを自在に微調整できるし、ガッチリ固定できるし、ルーター本体ごとごっそり取り外すのも簡単。今後別のルーターテーブルを作る時も、絶対にこれのお世話になるだろう。ところで天板に固定するビスの長さが突き出し量25.4ミリあるので、良く手に入る24ミリの合板(ネダノンや杉板)だと、ちょっと厚みが足りない。そこだけは留意されたい。

唯一無二の癖に耐久性がゴミ

投稿日時:2023/07/23 07:58:15

レビュー対象商品:Kreg #2スクエアドライブビット 6" (2本セット)

おすすめ度:

ポケットホールビス、これを使わないといけないわりには舐めるのが早すぎる。ちょっとカムアウト始めたな、と思ってチェックすると、もう四角いビットの四隅の角が丸みを帯び始める。新品からここまで250本行っていない位でこうなる。ホームセンターやそこいらでも簡単に入手できるものではないのだから、4本入りで1000円くらいまで価格が落ちないと、ただでさえビスがとんでもなく高価なのだから、どうしてもポケットホールをジョイント工法に使うのを躊躇するようになってしまう。やっぱりポケットホールは、DIYが楽しくなって、ちょっとお金をかけても新しいことがしたい、脱初心者専用アイテムであって、それ以上の価値は「日本では」ないのかもしれない。

厚みのセンター出しだけじゃない。

投稿日時:2023/04/25 07:38:00

レビュー対象商品:MICROJIG フィットファインダー FN12

おすすめ度:

松井精密のケビキゲージとかエンパイヤのコンビネーションスコヤで、よくね?と思っている人!板厚の1/2を計算して、板厚部分に墨付けするってだけならば正解!だが、ルーターテーブルのビット調整や、ドミノジョイント、ビスケットジョイント時のジョイントカッターの刃とフェンスの距離を、板厚の1/2にしたい時って、頻繁にあるでしょ?そんな時にケビキゲージやコンビネーションスコヤって、大体の目安にしかならない位に役立たず。ちゃんと対象物にベタ付けで当てられないから、ね。そんな時こそこれ。ちゃんと現物にゲージとフェンスを当てられるので、一目瞭然。また、ダボジョイントやビスケットジョイントで、棚板を側板の中間部分にジョイントする時に計算が面倒くさい、側板への墨付けも楽に行える。確かに樹脂製のくせに6000円越えは高く感じる。アメリカだと35ドルくらい。でも、樹脂製だけにトリマービットやテーブルソーのチップソーに安心して接触させられことも確か。利便性を勘案すれば、値段なりの価値はある。

シンプルだが確実かつ高精度

投稿日時:2023/04/08 22:13:28

レビュー対象商品:OTORO アジャスタブルフェンス 24”

おすすめ度:

分解してみると、なんじゃこりゃぁー!ってくらいにシンプルな構造。だが、精度は高く狙った幅の溝を着実に刻める。シンプル故に不具合も起きにくいだろう。摺動部にフッ素オイルを吹き付け、赤いフェンスにあった方がよいのに装備されていないワッシャーを追加(M8ボルト用ワッシャがちょうどよい)した。蟻溝彫りにも重宝するが、治具づくりなどで板にアルミレールを埋め込みたい時などに、キッチキチまで精度を詰めることができて、とても楽しい。長く相棒になりそうだ。どうしてもっとメジャーな道具として普及しないのだろうか。不思議。

PAGETOP