容器・形態
仕様
分類 |
ワックス |
常温下での状態 |
形態 |
ペースト |
色 |
乳白色 |
適合 |
下塗り |
シーラー
ラッカー
シェラック
オイル |
希釈 |
ホワイトスピリット |
上塗り/仕上げ |
カルナバワックス
ウッドターナーズワックス
バフ掛け(ウエス) |
施工 |
ウエス/スチールウールによる塗布
⇒バフ掛け(ウエス磨き) |
乾燥時間 |
指触乾燥 |
5分 |
半硬化乾燥
(重ね塗り可) |
15分 |
硬化乾燥
(≠完全乾燥) |
24時間 |
推奨塗装回数 |
2~3 |
標準塗布面積 |
0.3~0.8m2/100ml |
用途例 |
食器以外のターニング作品
家具・内装
雑貨・おもちゃ |
主成分 |
蜜蝋
カルナバ蝋
シリコン |
塗装サンプル
いずれも3回塗装で、素地を含め4つに区分けして色味の変化を段階的に表しています。
木地の素地調整は#400まで。
ウエスによる塗布。ウェットサンデイング(塗りながらの研磨)は行っていません。
塗装1回目の乾燥後、#800で研磨。塗装2回目の後には無研磨で3回目を塗装。
乾燥後、仕上げにわずかにウエスによる磨きを施しています。
特長
指触乾燥5分の速乾性のペースト状ワックス。速乾なので旋盤作品にも重宝します。
主成分は蜜蝋とカルナバ蝋で、安全性も高く、EN71-3(EU玩具安全性基準)適合で、おもちゃにも適しています。
動物性の蜜蝋は軟らかくて塗り広げやすく、塗面に艶を与えます。
植物性のカルナバ蝋は硬いので、塗面に硬度を与えます。
素地に直接塗装することもできるので、ウッドワックス22だけで仕上げることも。
塗り重ねの回数は2~3回がおすすめ。それ以上重ねるとむしろ表面の仕上がりが柔らかくなり、痕がつきやすくなります。
下地にサンディングシーラーを施す(1回目をサンディングシーラーに置き換える)と、濡れ色にならぬままに、より良い性能と仕上りが得られます。
さらに、ラッカー、シェラック、オイルの塗装面の仕上げとしても活用できる万能ワックスです。
旋盤で作業する場合は、最終層をカルナバワックスやウッドターナーズワックスに置き換えることもできます。
経年により容器の中で硬化が進んでしまった時は、
ホワイトスピリットを添加することで軟らかくすることができます。 ただし、速乾性は低減します。
比較 チェスナット社 オイルフィニッシュ3品とペーストワックス
① 耐水性・耐熱性・耐紫外線性に優れた高性能の植物性乾性油。深く浸透し、比較的濡れ色が強く、光沢は少ない。
② さらっとしたオイルなのに高耐久のサテンワックス仕上げ。濡れ色にならず、重ねるほどに落ち着いた光沢が得られる。
③ 蜜蝋+カルナバ蝋が主成分の速乾性万能ワックス。濡れ色にならず、しっかりとしたワックスコーティングが得られる。
④ 亜麻仁油変性樹脂を主剤とした高性能オイル。濡れ色が強く、しっとりとしたつや消し仕上げだが、重ねるごとに平滑な面と落ち着いた光沢が得られる。
作業手順
① ウエスまたはスチールウールを用いて木地にたっぷり塗布します。スチールウールを用いるとウェットサンディングとなり、目止め効果が得られるので、より平滑な塗面に仕上がります。
② 時間を空けず直ぐに余分なワックスをウエスでしっかり拭き取り、さらに磨き上げます。
③ 半硬化乾燥(15分以上)になったら、ウエスを用いて2回目を塗布し、②同様ウエスでしっかり拭き、磨き上げます。
④ 半硬化乾燥(15分以上)になったら、お好みで同様に3層目を塗装し、同様に磨き上げます。
⑤ 硬化乾燥(24時間)に至るまで静置します。
※ 旋盤で作業する場合は回転を止めた状態で塗布し、その後回転を利用してバフ掛け(ウエス磨き)を施してください。