Amana Tool RC-2253 仕様
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D 刃径 | 38.1mm(1-1/2") |
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B 刃長 | 12.7mm | |
d 軸径 | 12mm | |
L 全長 | 58.73mm(2-5/16") | |
許容回転数 | 24,000rpm | |
タイプ | 替刃式 スポイルボードサーフェイシング(面出し) |
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使用スタイル | ![]() ハンディルーター ルーターテーブル CNCルーター |
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注意 | ・1パスでの最大切込み深さは6.35mm(1/4インチ)を超えないようにしてください。 ・このビットはプランジ加工(垂直方向への切り込み)はできません。20インチの送りあたり1/4インチの深さでランプダウンを設定してください。 ・送り速度は推奨の設定値から始め、最適な設定値になるまでテストカットをしながら調整してください。 |
交換部品(これらはRC-2253に初期付属しています) | |||
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替刃 | 取付ネジ | 使用レンチ | |
ボトム刃 | HCK-70 × 2 | 67155 | 5015 |
サイド刃 | HMA-12 × 2 | 67115 | 5005 |
使用に適した素材例

堅木・軟木

ベニヤ合板

MDF

プラスチック

アクリル
- MDF中密度繊維板、HDF、LDF
- パーティクルボード
- バルサコア材
- ベニヤ合板
- 堅木/軟木
- プラスチック/アクリル ※
- エポキシ樹脂 (エポキシレジン)
- 高密度ウレタン
- 高密度ウレタンボード(HDU Board)
- 超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)
※アクリルなどのプラスチック素材は溶解を避けるため主軸回転数を落として相応の送り速度を調整してください。
ツールデータベースファイルのダウンロードはこちら


Fusion 360用とVectric用のツールデータベース(.toolファイル)をご利用いただけます。
Amana ToolのCNC用ルータービットの豊富なラインナップをまとめてCAMソフトにインポート可能なツールデータベースファイルをこちらからダウンロードできます。
CNCマシンの切削条件設定に欠かせないフィード&スピードチャート完備
CNCマシンでの加工に不可欠な送り速度などの切削条件のセッティングには、メーカー推奨の設定を記したチャート(PDFファイル)をご利用ください。チャート表にはインチとミリを併記。単位の換算が必要な場合の利便性も考慮しました。
これをもとにテストカットを行い、用意された計算式から最適な切削条件を導き出すことができます。

CNC加工に必須の面出し専用ビット × ユニークな替刃式

CNC加工に必須のスポイルボード(CNCマシンのテーブル=材料固定面に設置する捨て板、主にMDFを使用)は使用を重ねるごとに表面が荒れてしまいます。
Amana Toolのスポイルボードサーフェイシングビットはスポイルボードをまっさらにリフレッシュするための専用ビット。
広い面積を切削して切れ味が低下してきたら新しいチップ刃に交換することで永く使用できる、コストパフォーマンスの高い替刃式としたユニークな設計です。
スポイルボードの面出しだけでなく、CNCマシンによるワークピースの基準面出し、板接ぎのプレートや一枚板のプレーニングに使用可能です。
2+2デザイン サイド刃とボトム刃が効率的に切削の役割を分担

サイド刃×2枚、ボトム刃×2枚の計4枚超硬チップの2+2デザインは経済的なメリットだけでなく切削パフォーマンスの向上にも一役買っています。
①(カド) 最初にボトム刃の最外周部が②壁面をかきとるためのケガキ刃として機能
②(壁面) ①でできたケガキ線に沿ってサイド刃が壁面をかきとる
③(底面) ボトム刃が平面をスライスカットで美しく仕上げる
サイド刃、ボトム刃それぞれが効率的に切削役割を分担する高度な設計を採用しています。

替刃式の構造としたことで、ボトム刃はロウ付けタイプのビットでは実現できなかったローアングルでの設置に成功しています。これにより刃あたりはスライスカットに近くなり、スポイルボードの表面の仕上がり向上が望めます。
※掘り込みのカド部分はボトム刃のケガキの痕が残るため、きちっとしたカドを出すような用途には向きません。CNCのスポイルボードや材料の平面出しの用途にお使いください。
1枚の刃を4回使用可能で経済的

サイド刃、ボトム刃はともに正四角形のチップで、4辺ともに刃がついているので1枚で4回の使用が可能。替刃式でないビットと比べると単純計算で4倍長寿命です。
1辺が切れ止んできたらチップ刃を90°回転して再セットし、未使用の辺を使用することで切れ味が甦ります。
いよいよチップ刃が4辺とも摩耗してきたら、新品のチップ刃に交換することで完全に新品の切れ味を取り戻し、長く継続使用することができます。使用頻度が高いほど替刃式であるメリット、コストパフォーマンスが高まります。
このビットはCNCマシンだけでなくハンディルーターやルーターテーブル、ルータースレッドジグなどでの使用も可能です。ただし比較的大径のためジグの垂直が出ているか、ジグのがたつきがないか、一度の切削量は適切かなど十分にご注意の上ご使用ください。
替刃式ツールを使用するときは毎回必ずチップ刃の取付けネジが緩んでいないか確認してください。
チップ刃を交換する際は埃などを取り除いてきれいに清掃してからチップ刃を取り付け、テストカットをしながら取り付け位置の調整を行ってください。