

【MANPATOOLS】
MANPA TOOLSは1988年設立の歴史あるMANPA
Woodcraft Academyのウッドカービングツールブランドとして2008年からスタートしている韓国発のブランド。
どれも粒ぞろいに揃った独創的なウッドカービングツールの数々は、今や驚異的なスピードで世界中のウッドカービングシーンでファンを獲得している。
切れ味抜群!
自身がストイックなウッドカーバーであるMANPAが豊富な経験をもとに「こんなツールが欲しかった!」を具現化したMANPAカービングツール。
みるみるうちに軽々と木が削れる快感。意味もなく削っているだけでも心地よい切れ味抜群のツールの数々は、大規模な彫像から繊細な小物の制作まで思い通りの形を自由自在に削り出します。
怖くない!
MANPAの代表的なツール、マルチカッターを例に挙げると、ツールをホールドする手元よりも前方にカッターヘッド部をオフセットさせることで刃先のコントロールもしやすく、深い穴掘りをも可能にしながら、何より手をケガする不安感が少なく安心して作業することが可能。
パワフルさ、切れ味、扱いやすさと同時に怖さがなくどなたにも扱いやすい安心感とを両立させているのが魅力です。
目次
- MANPAツールは大きく分けて4グループ。100mmディスクグラインダーで使用します。
- グラインダーの適合機種について
- 変速機能あり?なし?
- MANPAツールの取り付けに関する注意事項
- マルチカッターとベルトカッターの主軸サイズと取り付けカッターボア径について
- マルチカッターにはマルチカッター専用ツールのみ、ベルトカッターにはベルトカッター専用ツールのみが装着できます
- マルチカッター専用ツール、ベルトカッター専用ツールはグラインダーに直接装着しないでください
- ホールカッターグループ、サンディングツールグループのツールはディスクグラインダーのフランジを使用せずそのまま主軸に取りつけてください
- ストレートグラインダー用ツールもあります
- 電気ドリル用サンディングツールもあります
MANPAツールは大きく分けて4グループ。100mmディスクグラインダーで使用します。

MANPAツールの中には一部例外もありますが、ほとんどのMANPAツールはどなたも容易に入手可能な100mmディスクグラインダーで使用することができ、これらは4つのグループから成り立ちます。
100mmディスクグラインダー(日本国内ではBOSCHまたはマキタのグラインダーが適合)にMANPAカービングツールを装着することで切れ味よし、操作性よしの今までにないカービングツールに早変わり!
ここでは多種多様なMANPAツールをグループごとにご紹介しながら、MANPAツールを使用可能なグラインダーについて、それぞれの使用方法や装着の注意事項も併せてご案内します。
より一層使いこなすためにも安全のためにも、必ずよくご確認いただいた上でご使用ください。
①マルチカッターグループ
![]() |
BOSCHまたはマキタの100mmディスクグラインダー(別売)に装着すれば、豊富にそろった専用の超硬カッターやサンディングツールを付け替えて扱うことができます。 |
マルチカッター専用ツール一覧
②ベルトカッターグループ
![]() |
マルチカッターの弟分的存在、ベルトカッター。こちらもBOSCHまたはマキタの100mmディスクグラインダー(別売)に装着して使用します。 |
ベルトカッター専用ツール一覧

パッと見ではまるでそっくりなマルチカッターとベルトカッター、いったい何が違うのか。こちらのページで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
③ホールカッターグループ
垂直方向への穴掘りが可能なホールカッターグループ。一番大きな直径約70mmのホールカッターから一番小さい直径約12mmのミニ・クラックカッターまで、4サイズが揃っています。
BOSCHまたはマキタの100mmディスクグラインダーの主軸に直接装着して使用します。
④サンディングツールグループ
MANPAツールはサンディングツールも揃っています。
BOSCHまたはマキタの100mmディスクグラインダーの主軸に直接装着して使用します。
一部のサンディングツールにおいては、あまりに高速回転のグラインダーでは材料が焦げてしまうため、変速機能のついたグラインダーをお選びください。
グラインダーの適合機種について
推奨ディスクグラインダーはBOSCHまたはマキタの4モデル
変速機能あり ★イチオシ★ | 変速機能なし 用途によってはコスパ◎ |
---|---|
![]() |
![]() |
・BOSCH 100mmディスクグラインダー GWS7-100E 無段変速 ・マキタ 100mm電子ディスクグラインダー GA4041C 無段変速 |
・BOSCH 100mmディスクグラインダー GWS7-100N ・マキタ 100mmディスクグラインダー GA4031 |
使用可能ツール:
①マルチカッターグループ
②ベルトカッターグループ
③ホールカッターグループ
④サンディングツールグループ
|
使用可能ツール:
①マルチカッターグループ
②ベルトカッターグループ
③ホールカッターグループ
|
いちばんのおすすめは上記の 変速機能ありの2モデル。
MANPAのツール各種は、BOSCHのプロ用シリーズ(ブルー色)、マキタのプロ用シリーズ(ブルー色)の現行100mmディスクグラインダーはすべて、取り付け自体は可能なことを確認していますが、
・ブラシホルダー付きモデルは右手のグリップ位置に制限がある
・キックバック防止機能がついていると確かに安全だがすぐにストップしてしまい仕事にならない
などの相性を考慮してMANPAと協議の上で弊社としては適合機種を4モデルに絞っています。
※ 下記のディスクグラインダーは適合しておりません。
・BOSCH DIY用モデル(グリーン色、PWSから始まる品番)
・マキタ DIY用モデル(グリーン色、Mから始まる品番)
・Hi-KOKI(日立)
・リョービ
・その他のメーカー
BOSCH、マキタのグラインダーは装着可能です。

BOSCH、マキタ | |
---|---|
赤丸部分の形状:〇 |
マルチカッター本体
:〇 装着OK
ベルトカッター本体
:〇 装着OK
|
青丸部分の形状:〇 (干渉せずに取り付けられます) |
ホールカッターグループ
:〇 装着OK
サンディングツールグループ
:〇 装着OK
|
Hi-KOKI(日立)、リョービ、その他のメーカーは適合しません

Hi-KOKI(日立)、リョービ、その他のメーカー | |
---|---|
赤丸部分の形状:× |
マルチカッター本体
:× 装着できません
ベルトカッター本体
:× 装着できません
|
青丸部分の形状:〇 (わずかに太く、干渉してしまう) |
ホールカッターグループ
:× 装着できません
サンディングツールグループ
:× 装着できません
|
MANPAカービングツールはHi-KOKI(日立)、リョービ、その他のメーカーの100mmディスクグラインダーは残念ながら装着できません。
(※この適合検証はMANPAカービングツールの取り付けの可否がどうかであり、各メーカーのディスクグラインダー製品の優劣をつけるものではないことはご理解ください。)
変速機能あり?なし?
サンディングツールグループのツールには変速機能がおすすめ

特にサンディングフレックス・ベルトサンダー・ 4”サンデイングホイールを使用する際は、 変速機能なしでは回転数が速すぎて作品が焦げてしまう恐れがあるので 、 変速機能ありのBOSCH GWS7-100E、マキタGA4041Cをご使用ください。
はじめてのMANPAツールにはとりあえず 変速機能ありを選んでおくと安心。カッティング系のツールでラフカッティングはもちろん、サンディング系のツールで仕上げのサンディングまですべての工程を1台のディスクグラインダーでフル活用していただけます。
カッティング系のツールのみなら 変速機能なしもおすすめ

サンディング用のツールにはスピードコントロールが必須でしたが、サンディング作業でなければ変速機能は不要ですので、余計な機能を省いた変速機能なしのBOSCH GWS7-100N、マキタGA4031のベーシックなモデルがコスパもよく、シンプルで耐久性も高く、おすすめです。
超硬チップ刃を装備したカッティング系のツールは、グラインダーの回転数を下げてしまうとうまく削れなくなってしまいます。MANPAツールらしいスムースな削り心地のためにはフルスピードが必須条件です。
カッティング系のツールを使用する際は変速機能なしのグラインダーで、もしくは 変速機能ありのグラインダーなら最高速に設定して作業してください。
複数台導入する場合のディスクグラインダーの選び方

カッターの付け替えが可能、とはいえ付け替えするのも少々面倒なもの。それぞれのグラインダーにつけっぱなしにして使いたい、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
このような場合は、
- サンディング系のツール用には 変速機能ありのグラインダーを、
- カッティング系のツール用には変速機能なしのベーシックなグラインダーを、
(マルチカッター本体、ベルトカッター本体には2台目、3台目を導入される方におすすめなノンブレードキットのご用意もございます)
MANPA カッティングツールの取り付けに関する注意事項
マルチカッター本体とベルトカッター本体の主軸サイズと取り付けカッターボア径について

写真左:マルチカッター、右:ベルトカッター
マルチカッター | ベルトカッター | |
---|---|---|
M10×P1.5 | 主軸サイズ | M8×P1.0 |
16.00mm | カッターのボア径 | 3/8”(9.5mm) |
マルチカッターとベルトカッターは高精度かつ高回転でベストパフォーマンスを発揮するため、どちらもカッター直径に合わせた最適なギア比を採用しており、主軸の回転数も異なります。このためそれぞれの専用カッターの混用を避けるため主軸は専用の設計としています。
また同様に、日本国内の一般的なディスクグラインダー用ディスク型工具の取り付け穴径およびディスクグラインダーのフランジ(15.00mm)、アメリカ製のツールの5/8”(15.88mm)とも合わず、互換性がありませんので、専用のカッターのみを使用するようにして下さい。
詳細はこちらのHOWTOでも紹介しています。

パッと見ではまるでそっくりなマルチカッターとベルトカッター、いったい何が違うのか。こちらのページで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
マルチカッター本体にはマルチカッター専用ツールのみ、
ベルトカッター本体にはベルトカッター専用ツールのみ装着できます

写真:マルチカッター
MANPAツール以外のツール(日本国内又は米国製のディスクグラインダー用ディスク型工具)はマルチカッターやベルトカッターの主軸にはフィットせず、誤って取り付けてしまうとカッターのブレ、振動が出て非常に危険です。
マルチカッター専用ツール、ベルトカッター専用ツールはグラインダーに直接装着しないでください

写真:マルチカッター用のディスクカッター
マルチカッター用、ベルトカッター用のツールの取り付け穴径は日本仕様のディスクグラインダーのフランジにフィットせず、装着できません。誤って取り付けてしまうとカッターのブレ、振動が出て非常に危険です。
ホールカッターグループ、サンディングツールグループのツールはディスクグラインダーのフランジを使用せずそのまま主軸に取りつけてください

100mmディスクグラインダーの主軸(M10 ×1.5)に直接装着して使用するホールカッターグループと、サンディングツールグループのツールは、その取り付けの強度を確保するためにツールを直接主軸にねじ込む設計になっています。
ディスクグラインダーに付属するフランジは使用しません。フランジを入れてしまうとグラインダーの主軸のねじの入りが極端に浅くなり、ツールの根元から破損する危険があります。
フランジは使用せずに直接取り付けてください。
MANPAカービングツールは正しくお使いいただければ不安感、恐怖感も少なく作業でき、その扱いやすさで、ウッドカービングをもっと身近なものにしてくれるツールではないかと思います。
不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
⑤ストレートグラインダー用ツールもあります
MANPAツールの中では最も細かな作業に最適化された、ツール先端系16mmの極小のミニカービングビット、回転の摩擦熱によって焦がしを入れる、動物モチーフの彫刻の目入れやテクスチャ加工に便利なコンケーブアイカッター。
いずれも軸径は6mm。ストレートグラインダーで使用します。
推奨ストレートグラインダー一覧
⑥電気ドリル用サンディングツールもあります
ドリルチャックでつかむことのできる丸軸付ツールも個性的。
カービング表現の幅を広げてくれます。
さらにマルチ・エクステンションシャフトを連結することで、M10ネジで装着できるディスクグラインダー用サンディングツールを電気ドリルで使用することもできます。
マルチ・エクステンションシャフトを連結することで電気ドリルで使用できるサンディングツール一覧

適合電気ドリル一例
BOSCH | 電気ドリルGBM 10 RE/N | 450W | 0~2,600rpm |
---|---|---|---|
電気ドリルGBM 13 RE | 600W | 0~2,600rpm | |
マキタ | 電気ドリル6412 | 450W | 0~3,000rpm |
電気ドリル6408 | 530W | 0~2,500rpm | |
アングルドリルDA3010F | 450W | 0~2,400rpm | |
HIKOKI | 電気ドリルD 10VH2 | 680W | 0~2,600rpm |
電子コーナードリルD 10YB | 500W | 500~2,300rpm |
・国内の主要電動工具メーカーのカタログでいわゆる「電気ドリル」と分類される電源コード付きモデルを推奨。上記のような450W以上のモデルがおすすめです。コードレス(バッテリー)式のドライバードリルなどはパワー不足または回転数が比較的低速設定の傾向があります。
・ツールの脱落、破損を防ぐため、逆回転モードでは使用しないでください。また、インパクトドライバーやハンマードリルでは使用しないでください。
・丸軸付ツールを直接電気ドリルに装着して作業する場合は、操作性と安全性向上のため各機種専用のサイドハンドルを取付けることをお勧めします。